アンブロジウスとフーゴー・ラーナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/04 03:42 UTC 版)
「教会の御母」の記事における「アンブロジウスとフーゴー・ラーナー」の解説
カトリック教会は、聖霊降臨の場面で十二使徒や弟子たちが集まっているところに聖母マリアが共にいる場面や、初代キリスト教会の最初の人々と共に祈っている場面を伝統的に描いてきた。「教会の御母」の称号は1125年、トリーア(Treves)の司教・ベレンガウドスの文章に見ることができる。1895年、ローマ教皇レオ13世は勅書「人々の助け」(Adjutricem populi)に「マリアは教会の母として関わっており、十二使徒の教師であり元后である」と記述している。これに続き、教皇ヨハネ23世や同じくパウロ6世、ヨハネ・パウロ2世そしてベネディクト16世の教書にも頻繁にこの称号が記載されている。聖母マリアの称号として「教会の御母」を使用するのは、4世紀のミラノのアンブロジウスまで遡る。これは1944年にフーゴー・ラーナーによって明らかにされた。マリア神学における研究において、ラーナーは、アンブロジウスが教会におけるマリアの役割を見出い出したとする。ラーナーの説によると、第2バチカン公会議は、アンブロジウス単独と初期の教会教父たちの影響を大きく受けているとされる。そしてパウロ6世は、アンブロジウスを引用して、マリアを「教会の御母」と宣言した。
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