アンビシャス・ラバーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/14 06:10 UTC 版)
アンビシャス・ラバーズ Ambitious Lovers |
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出身地 | ![]() |
ジャンル | ダンス・ポップ、ブラジル音楽、ファンク |
活動期間 | 1984年 - 1991年 |
旧メンバー | アート・リンゼイ ピーター・シェラー |
アンビシャス・ラバーズ[1](Ambitious Lovers)は、1980年代半ばから1990年代初頭に活動した、ギタリストでシンガーのアート・リンゼイとキーボード担当のピーター・シェラー(元アイランド)で構成されたダンス・ポップ・グループ[2]。彼らの音楽はブラジル音楽とファンクから要素を取り入れていた[2]。3枚のアルバムは批評家からの強い評価にもかかわらず、主流の音楽リスナーにはほとんどアピールしなかった。
経歴
アート・リンゼイは、かつてニューヨークの騒々しいノー・ウェイヴ・シーンでも独特のグループだったDNAで活動していた。アンビシャス・ラバーズは、しかしながら、リンゼイが彼の音楽における粗削りなクオリティを落とすことで(独特な「訓練されていないギターで切り刻むような演奏」とは別に)、標準的なポップ・ミュージック要素の存在を増やしていった。注目すべきはブラジル音楽とファンクから強い影響を受けたことであり、リンゼイはポルトガル語で歌うこともあった[3]。
『エンビィ』(1984年)は七つの大罪に触発された一連のアルバムの最初のものであったが、続きは『グリード』(1988年)、『ラスト』(1991年)と、合計3作品までを発表したところで、アンビシャス・ラバーズは解散した。
彼らのアルバムのほとんどで、著名なニューヨークのミュージシャンが演奏した。それは、ギタリストのマーク・リボー、ヴァーノン・リード、ビル・フリゼール、ブラジル音楽の伝説であるカエターノ・ヴェローゾ、パーカッショニストのナナ・ヴァスコンセロス、ジョーイ・バロン、ベーシストのメルヴィン・ギブス、そしてナイル・ロジャースなどを含んでいる[3][4]。
彼らの残したものは、ワールド・ミュージックの近代化とグローバリゼーションを単一のブランドで促進するのに役立ち、ノンサッチ・レコードやLuaka Bopといったレコード・レーベルで録音して以来、多くのパフォーマーのキャリアを進めてきた[5][6]。
1990年の映画『蘭の女』には、彼らの曲「It Only Has to Happen Once」がフィーチャーされた[7]。
ディスコグラフィ
スタジオ・アルバム
- 『エンビィ』 - Envy (1984年) ※旧邦題『エンヴィー』
- 『グリード』 - Greed (1988年)
- 『ラスト』 - Lust (1991年)
脚注
- ^ 「アンビシャス・ラヴァーズ」の表記もある。直訳は「野心的な恋人たち」となる。
- ^ a b Sutton, Michael. “Ambitious Lovers – Artist Biography”. AllMusic. All Media Network. 2016年11月3日閲覧。
- ^ a b Fleischmann, Mark. “TrouserPress.com :: Arto Lindsay”. Trouser Press. 2007年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月17日閲覧。
- ^ Credits for Lust - オールミュージック. 2007年10月17日閲覧。
- ^ “[ARTO : LINDSAY]”. Arto Lindsay. 2007年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月17日閲覧。
- ^ “[ARTO : LINDSAY]”. Arto Lindsay. 2007年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月18日閲覧。
- ^ “Wild Orchid (1990) - Soundtracks”. Internet Movie Database Inc.. 2007年10月17日閲覧。
アンビシャス・ラバーズ
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「アート・リンゼイ」の記事における「アンビシャス・ラバーズ」の解説
1984年、最初のソロ・アルバムとなる『エンビィ』を「アート・リンゼイ/アンビシャス・ラバーズ」名義でリリースした後、キーボード奏者ピーター・シェラーとユニットとしてアンビシャス・ラバーズを結成。録音にはアントン・フィアー、ジョン・ゾーンなどのミュージシャン達が参加し、ポップ・ミュージックにおけるニューヨーク・アンダーグラウンド・シーンのミュージシャンをオーヴァーグラウンドへ牽引する存在となる。音楽性でもDNAがノイズ・パンク、ラウンジ・リザーズはジャズであったがこのアンビシャス・ラバーズに於いてアートは自身のルーツであるブラジル音楽の表現を始める。当初は七つの大罪をモチーフにアルバムを発表する予定だったが、結局3枚のアルバム『エンビィ』『グリード』『ラスト』の発表で活動を休止(オリジナル・アルバムとは別にサウンドトラック盤をピーター&アート名義で1枚発表している)している。
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