アルメニアのもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 00:01 UTC 版)
アルメニアのエチミアジン大聖堂に保存されている聖槍は、現在のゲガルド修道院がある場所で発見されたと言われている。 逸話によると、聖槍を持ち込んだのは12使徒の1人タダイである。この地に流れてきたタダイは、聖槍を持っていたため地元の異教徒に恐れられ、首を刎ねられたとされる。タダイは死ぬ前に数人の異教徒をキリスト教に改宗させており、キリスト教徒たちはタダイの死後、聖槍を秘密の洞窟に隠した。現在のゲガルド修道院がある場所である。聖槍はそこに200年間眠り続けた。 次にこの聖槍を手にしたのはアルメニアで福音書の教えを広めようとしたグレゴリウスであるとされる。しかし、グレゴリウスは異教の権力者に捕らえられ、ホルヴィラップ修道院の地下牢に13年間閉じ込められてしまう。グレゴリウスは奇跡的に生き延び、聖槍を取り戻すと、王と民衆をキリスト教に改宗させ、301年にアルメニアは世界初のキリスト教国家となった。 アルメニア教会は槍がローマのものではないことは認めており、イエスの時代のユダヤ人兵士が使っていたものとしている。
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