アルベンス政権崩壊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:52 UTC 版)
「PBSUCCESS作戦」の記事における「アルベンス政権崩壊」の解説
1954年6月25日に、反アルベンス派の亡命グアテマラ人で、アメリカ合衆国政府およびCIAからの豊富な資金支援を受けたカルロス・カスティージョ・アルマス元陸軍大佐は、隣国エル・サルバドルの首都のサンサルバドルで「グアテマラ反共臨時政府」樹立を正式発表した。 アメリカ合衆国は直ちにこれを承認し、アルマスはアメリカ合衆国及びCIAからのマーチンB-26爆撃機や火砲などの武器援助を受けた傭兵軍を率いてグアテマラ国内への侵攻を始めた。アルベンスは応戦の構えを見せたが、グアテマラ軍の装備が貧弱であった上に、反共的思想を持つ者が大勢を占め容共的なアルベンスに対して反感を覚える者が多かった上に、アメリカ軍や政府との関係も強かった軍部の高級将校の多くはこれを拒否した。軍部からの支持を失ったアルベンスは6月27日に大統領を辞任し亡命した。 その後すぐにアルベンスの行った改革は全て水泡に帰し、再びグアテマラはウビコ時代のようなアメリカ合衆国からの全面的な支援、支持を受けた上での弾圧、独裁政治の時代に戻ってしまった。
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