アルベンス政権の樹立
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:52 UTC 版)
「PBSUCCESS作戦」の記事における「アルベンス政権の樹立」の解説
グアテマラでは独裁者ホルヘ・ウビコの専制政治が1944年に終わり、その後のフアン・ホセ・アレバロ政権の下で、当時の他の中米諸国にはない「進歩的」な雰囲気が漂っていた。元グアテマラ軍の大佐だったハコボ・アルベンス・グスマンは進歩的な軍人、国防大臣としてこの改革を横から支えていた。 1950年10月に大統領選挙で勝利し、1951年にアレバロの後を継いで大統領に就任したアルベンスは、グアテマラ共和国において前任者が行っていたポプリスモ的な政策をさらに進め、封建的大地主による大土地所有を廃し、農業資本主義経済を確立するための農地改革などの社会主義的な改革を推し進めた上に、大衆に対する識字運動、および虐げられていたマヤ系インディオの権利回復運動などの活動を行っていた。 こうした政策は「グアテマラ革命」と呼ばれるほど急進的なもので、ホルヘ・ウビコの独裁の下で長年虐げられていたグアテマラ国民の心を掴み、1953年アルベンスの所属する革命行動党は任期中初の国会選挙で圧勝した。
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