アルセス
アルセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/27 23:38 UTC 版)
| アルタクセルクセス4世 𐎠𐎼𐎫𐎧𐏁𐏂𐎠 |
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| ペルシア王 | |
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アルタクセルクセス4世のものと考えられる硬貨
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| 在位 | 紀元前338年 - 紀元前336年 |
| 別号 | 大王 諸王の王 諸邦の王 古代エジプト王 |
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| 死去 | 紀元前336年 |
| 王朝 | アケメネス朝 |
| 父親 | アルタクセルクセス3世 |
| 母親 | アトッサ |
| 宗教 | イラン宗教(ゾロアスター教?) |
アルセス(古代ペルシア語: Aršā アルシャー、「男、英雄」の意、古代ギリシア語: Ἀρσής Arsḗs アルセース、? - 紀元前336年)は、アケメネス朝ペルシア帝国の王(在位:紀元前338年 - 紀元前336年)。アルタクセルクセス4世(古代ペルシア語: 𐎠𐎼𐎫𐎧𐏁𐏂𐎠 Artaxšaçā アルタフシャサ(ツァ)ー、古代ギリシア語: Ἀρταξέρξης Artaxérxēs アルタクセルクセース)とも呼ばれる。
宦官で大臣のバゴアスが紀元前338年に父王アルタクセルクセス3世を毒殺したとき、その王子たちもことごとく毒殺されたが、若きアルセスのみが残され、そしてバゴアスに擁立され、アルタクセルクセス4世として王位を継いだ。アルタクセルクセス4世は傀儡であり、その実権はバゴアスが握っていた。
帝国は内憂外患で危機に瀕していた。当時ギリシアではマケドニア王ピリッポス2世が覇を唱えており、アルタクセルクセス3世が反マケドニア勢力を支援したことを謝罪するよう要求してきた。アルタクセルクセス4世がこの要求を退けるや、ピリッポス2世はそれを大義名分にペルシア侵攻に取り掛かった。
紀元前336年、アルタクセルクセス4世はバゴアスを毒殺しようとしたが、かえってバゴアスにより一族もろとも毒殺された。その後はバゴアスに擁立された傍系の王族のダレイオス3世が王位を継ぐことになった。バゴアスは最終的にダレイオス3世によって毒殺された。
参考文献
- Pierre Briant: From Cyrus to Alexander: A History of the Persian Empire. Winona Lake 2002, S. 769ff.
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