アメリカでの売血
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 10:04 UTC 版)
アメリカでは、全血及び血液成分製剤用の血液は、アメリカ赤十字の血液センター及び各病院が自家用に設置している病院内血液センターで賄われている。 一方、血漿分画製剤用の血液は、バクスター社 などの大手製薬会社や独立系企業が設置している民間血液銀行(プラズマセンターと呼ばれる)において賄われている。アメリカの血液銀行は、現在もFDAの許認可の下に運営されている。 感染防止策として、以下のような対策が講じられている。 供血者の身元を確認する。 初回は検査の採血のみとして血液検査を行う。(病原体の存在の有無がはっきりする)数か月後に検査結果を供血者本人に通知し、採血基準に合格した者のみから採血する。供血者には中長期にわたり、一定の生活レベルの維持が要求される場合がある。 プラズマセンターをスラム街や売春宿に近接する地域、不特定多数の短期居住者が存在する地域には設置せず、学生街や高級住宅地、宗教に対し保守的な地方など比較的感染リスクが少ない地域に設置する。 血液製剤の輸出も行われている。
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