アムル王国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 03:49 UTC 版)
紀元前15世紀末、レバノン北部に位置する歴史的シリア内部の山岳地域においてアブディ・アシルタを王とするアムル王国が建国された。遊牧民を主体とするアムル王国は海岸に位置する近隣諸都市からの逃亡者を受け入れることで軍を強化し、内陸部に位置する諸都市へと拡張した。アブディ・アシルタ死後の混乱期を越えて王国を取りまとめたアジル(英語版)の時代になると、アムル王国は当時超大国であったエジプトとヒッタイトに挟まれた緩衝国家として両国からの重圧を強く受けるようになり、最終的にヒッタイトの従属国となった。その後、紀元前13世紀末までヒッタイトへの従属が続きながらも独立した王国として存続していたが、前1200年のカタストロフによる社会の混乱でアムル人の独立国家は消滅した。
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