アドレスの単位
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 19:30 UTC 版)
「ワード」および「二進接頭辞」も参照 現代のバイトアクセスのコンピュータでは、アドレスはメモリ中の1バイトを識別する。そのため、1バイトに格納するには大きすぎるデータは連続したアドレスを占める複数のバイトに格納されることになる。ワードアクセスとして設計されたマイクロプロセッサでは標準的な記憶単位(ワード)は1バイトより大きくなる。例えば、データゼネラルのNova(英語版)、テキサス・インスツルメンツのTMS9900、ナショナル セミコンダクターのIMP-16は16ビットワードを使用し、多くの36ビットメインフレーム(PDP-10など)は、18ビットワードを使用し、36ビットワードで218個ののアドレス空間、約1メガバイトの記憶域を使用できた。 メモリのアドレス指定の効率は、アドレスに使用されるバスのビットサイズに依存する。使用されるビットが多いほど、コンピュータで使用できるアドレスが増える。例えば、20ビットのアドレスバスを有する8ビットバイトアドレス可能なマシン(Intel 8086など)は、220(=1,048,576)個のメモリロケーション、1 MiBのメモリをアドレス指定することができる。32ビットバス(Intel 80386など)では232(=4,294,967,296)個のメモリロケーション、4 GiBのアドレス空間をアドレス指定することができる。 18ビットアドレスバスを備えた36ビットワードアドレス可能マシンでは、1,179,648バイト(=1152 KB、1.125 MiB)に相当する218(=262,144)個のメモリロケーション(=9,437,184ビット)が指定可能であり、8086よりわずかに多い。 古いコンピュータの一部(十進数コンピュータ(英語版))は、十進数の数字でアドレス指定可能だった。例えば、IBM 1620の磁気コア・メモリの各アドレスは、パリティビット、フラグビット、および4つの数値ビットからなる単一の6ビット二進化十進数を識別した。1620は5桁の十進アドレスを使用していたため、理論上の最高可能アドレスは99,999だった。実際には、CPUは20,000のメモリロケーションをサポートし、オプションの外部メモリユニットを2つまで追加することができ、それぞれ20,000アドレスをサポートしたので、合計60,000(00000-59999)になった。
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