アッシュル遺跡への脅威
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/28 22:57 UTC 版)
「アッシュル」の記事における「アッシュル遺跡への脅威」の解説
アッシュルの遺跡は2003年にUNESCOの危機遺産に追加された。この時、アッシュル遺跡は予想される大規模ダム計画によって脅かされていた。この計画が実現すればアッシュル遺跡は水没していたであろう。このダム計画は2003年のイラク侵攻(英語版)直後に保留となった。アッシュル遺跡周辺の領域は、2015年にイスラーム国(ISIL)によって占領された。ハトラやコルサバド、そしてニムルドを含む、ISILによる多くの古代アッシリアの遺跡の破壊(英語版)のため、アッシュル遺跡も破壊されるのではないかという懸念が高まった。いくつかの情報源によれば、アッシュルの城塞は2015年5月、ISILのメンバーによる即席爆発装置の使用で破壊されたか酷く損傷した。イラク軍がこの地域を再占領した2016年12月から行われたAP通信のレポートでは、ISILはこの都市の巨大なアーチ門を破壊しようとしたが、これはまだ建ったまま残っており、現地の歴史家は損傷は「軽微(minor)」であると語ったと報じられている。 2017年2月現在、ISILはもはやこの遺跡を支配してはいないが、考古学の専門家が評価を行うのに十分な安全は確保されていない 。
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