アシュヴァッターマンの夜襲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 04:57 UTC 版)
「アルジュナ」の記事における「アシュヴァッターマンの夜襲」の解説
ビーマが一騎打ちの末ドゥルヨーダナを討ち果たした後、怒り狂ったアシュヴァッターマンが、カウラヴァ側で生き残ったクリパ、クリタヴァルマンと共に夜襲を行う。これによりパーンダヴァ五兄弟とクリシュナとサーティヤキを除いたパーンダヴァ側の戦士達が皆殺しにされる。殺された中には、ドラウパディーが産んだパーンダヴァの息子たち(ドラウパディーとアルジュナの息子シュルタキールティ、およびその四人の異父兄弟)、シカンディン(ドルパダ王の子でドラウパディーの兄。ビーシュマ殺害に協力した)、ドローナを殺したドリシュタデュムナ(ドラウパディーの兄)が含まれていた。夜襲後逃亡するアシュヴァッターマンを追って、アルジュナは兄弟およびクリシュナと共に戦車を駆る。追い詰められたアシュヴァッターマンはブラフマシラスを放ち、クリシュナの助言でアルジュナも同様にブラフマシラスを放つ。しかし天界の神々は世界が滅ぶのを案じて撤回するよう要請し、アルジュナはこれを回収(撤回)する。しかし、アルジュナのような精神的資質を持つ者を例外として、いかなる者も一度放たれたブラフマシラスを撤回することはできないため、アシュヴァッターマンはこれを回収することが出来ず、仕方なくアルジュナの息子の妻であるウッタラー王女の腹に向かって放った。この時死んだ胎児がパリクシットである。胎児はクリシュナの力によって蘇り、後にクルの王位を継いだ。パーンダヴァの師・ドローナに対する敬愛故にアシュヴァッターマンは命を奪われることは無かった。アシュヴァッターマンは敗北を認め、生まれつき額にある宝玉をユディシュティラに差出し、胎児殺しの罪により地上で三千年彷徨うこととなった。
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