アサヒギンポ科
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/22 16:03 UTC 版)
アサヒギンポ科 Clinidae は3族20属74種を含み、世界中の温帯域を中心に分布する。他のギンポ亜目魚類とは異なり、熱帯域に生息するものは4種程度しか知られていない。頭部の皮弁はうなじ以外の部位にある。 鱗は小さく円鱗で、皮膚に埋もれることが多い。背鰭は一つで基底は長く、棘条の数が軟条よりも多い。臀鰭の棘条は2本。 Ophiclinini 族 4属12種からなり、オーストラリア南部に分布する。体はウナギのように細長い。皮弁は眼上にはなく、鼻部にも欠くものが多い。背鰭・臀鰭の基底は非常に長く、尾鰭と連続する。側線は退化的。卵胎生で、雄は交接器をもつ。Ophiclinus 属 他3属 Clinini 族 11属53種を含む。インド洋・西部太平洋の温帯域を中心に分布し、本科では数少ない熱帯産種も所属する。鼻部と眼上に皮弁をもつものが多い。背鰭には切れ込みがあり、先頭の3本の棘条は丈が高くなっている。卵胎生である。アサヒギンポ属 Springeratus ベニアサヒギンポ属 Heteroclinus Clinus 属 他8属 Myxodini 族 5属9種からなり、西半球と地中海に分布する。皮弁は鼻部と眼上に位置する。背鰭に切れ込みはなく、棘条の丈は高くない。卵生で、雄に交接器はない。Heterostichus 属 Myxodes 他3属
※この「アサヒギンポ科」の解説は、「ギンポ亜目」の解説の一部です。
「アサヒギンポ科」を含む「ギンポ亜目」の記事については、「ギンポ亜目」の概要を参照ください。
- アサヒギンポ科のページへのリンク