アイヌ民族による伝承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 08:19 UTC 版)
シシャモに関するアイヌ民族の伝説は複数の種類がある。 カムイが食べ物に困っていた人間達に食糧を与えようとして、楊の葉を川(鵡川)に流したところシシャモになった。シシャモはススハム「スス=楊」、「ハム=葉」が語源である。楊の葉を川に流した神は、雷神の妹の祈りを受けたフクロウの女神であるなど、類似の伝説もある。 神の木である楊の葉が水に落ちて朽ちるのを哀れんだ神が魚に変えたという伝説。 飢えに苦しんでいたアイヌの娘が病気の父のために川岸で神に祈りをささげたところ、楊の葉が川に次々と落ちて泳ぎ回りそれがシシャモになったという伝説。娘ではなく息子とされる場合もある。 シュシュランペツの川のほとりで踊る男女の淫乱の神が楊の葉を川に流すという伝説。アイヌ言語学者の知里真志保は「巫・神・川」を意味するトゥスランペツ(tusúrampet)がシュシュランペツ(susúrampet)に訛り、susúram が susu-ham(楊・葉)となって柳葉伝説が生まれたと推測する。なお「シシャモ」が日本人を意味することについては偶然の一致とみなしている。
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