【マーケット・ガーデン作戦】(まーけっと・がーでんさくせん)
第二次世界大戦中、連合国軍が行った作戦行動の一つで、史上最大の空挺作戦。
オランダを通りドイツへ続く進軍ルートを確保することを目的とし、もしも成功すれば「クリスマスまでに戦争が終わる」と期待されていた。
作戦の内容は、まず米陸軍の第101空挺師団がアイントホーフェン、第82空挺師団がナイメーヘン、英陸軍の第1空挺師団がアーネムに空挺降下し、進撃路上の重要な橋を確保する(マーケット作戦)。
ほぼ時を同じく、英第30軍団を中心とした地上部隊が進軍を始め、空挺部隊と合流しながら、最終的にアーネムを目指す(ガーデン作戦)、というものだった。
空挺部隊の軽装備や橋が爆破される危険を考慮すれば、何より迅速な作戦進行が求められたのだが、ドイツ軍の反撃や予想外の部隊の配備等により第30軍団は大幅に遅延。
最も遠い、最終目的地のアーネムに降下した第1空挺師団は救援が間に合わず、相当持ちこたえたが、弾が尽きるまで戦った末に降伏した。
この為アーネムの橋の確保は失敗、作戦は中止された。
連合軍の誤算
当初、連合軍は「独軍に大した戦力は残っていまい」と踏んでいた。
しかし実際には、損耗分はある程度補充されていたうえ、たまたま機甲部隊が同地に来ており、再編成が行われていたところであった。
特に後者は重要で、装甲車両はろくに残っていないと思っていた空挺部隊はあまり対戦車火器を持ちこんでおらず、苦戦を強いられた。
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