ど根性野菜とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 日本語表現辞典 > ど根性野菜の意味・解説 

ど根性野菜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/17 05:27 UTC 版)

ど根性野菜(どこんじょうやさい)は、通常は畑などで食料として栽培されている大根などの一般的な野菜が突発的かつ非人為的に道路舗装脇やコンクリートなどの僅かな隙間から自然に生えている現象の通称である。

ど根性大根

大ちゃん

2005年末、兵庫県相生市の歩道脇に生えた大根大ちゃんと名付けられマスコミに取り上げられた。その後、ど根性ナス、ど根性ミカンなど、各地で相次いでど根性野菜が報道された

ど根性大根の大ちゃんは同年冬、相生市の歩道脇のアスファルトの隙間に生えているのを発見された。ワイドショーで取り上げられ、いつしか大ちゃんという愛称も付けられた。しかし、同年11月に何者かによって上半分を折られ、持ち去られてしまった。数日後、上部が元の生えていた場所に戻されているのが見つかり、相生市役所で子孫を残すべく治療が行われた。その甲斐あって大ちゃんは一時再生するかに思われたが、1月に突如状態が悪化し、翌2006年2月から宝塚市の住化テクノサービスでクローン技術を使った採種措置を受けた。同年6月、培養苗が相生市に返還された。大ちゃんのクローンは、地元学校の給食で食べられた。

ど根性大根 大ちゃんというマスコットキャラクターが作られたり[1]、2006年からは毎年秋に大ちゃん祭が開かれる[2][注釈 1]など、相生市では2020年現在も親しまれた存在である[3]

タロー

2007年には、神戸市垂水区の住宅街にて主婦がアスファルトから生えている大根を発見した。孫と相談しタローと命名した。

大阪駅前のど根性大根

2020年11月6日には、大阪市のJR大阪駅前にある歩道橋下にて、アスファルトの隙間から姿を見せた大根が発見され、SNSなどで話題になっていたが、同月8日までに何者かによって引き抜かれた。同日、同じ場所に広島県産というラベルがついたワケギが埋められたが、翌9日までに姿を消した。大根を引き抜かれたときにできた穴は砂利で埋められていたが、道路を管理する大阪市によると、市によって穴を砂利で埋めた形跡はないという[4]

ど根性スイカ

コンクリートの隙間からスイカが実る様子がしばしば目撃されている[5][6][7][8]

関連作品

土根性大根
演歌歌手・五月あやのの歌唱する楽曲。2006年11月8日発売のシングルお前の出番のカップリング曲として収録。大ちゃん祭(前述)で毎回歌われる[3][9]

関連項目

  • 風化 - 植物が岩石の隙間から生える現象は風化作用の一つである。

脚注

注釈

  1. ^ 2020年は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い中止となった[3]

出典

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ど根性野菜」の関連用語

ど根性野菜のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ど根性野菜のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2025実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのど根性野菜 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS