どうぶつの森
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/14 21:57 UTC 版)
ジャンル | コミュニケーションゲーム |
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対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー | 手塚卓志 |
ディレクター |
江口勝也 野上恒 |
音楽 |
戸高一生(サウンドディレクター) 永田権太(フィールドBGM) 峰岸透(インドアBGM) 田中しのぶ(イベントBGM) |
シリーズ | どうぶつの森シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 内蔵時計機能つきロムカセット |
発売日 |
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デバイス | コントローラパック |
売上本数 | 約26万本[要出典] |
その他 | コントローラパック同梱版も同時発売 |
『どうぶつの森』(どうぶつのもり)は、任天堂より2001年4月14日に発売されたNINTENDO64用コミュニケーションゲーム。どうぶつの森シリーズの第1作目。キャッチコピーは、「ひとりよりふたり、ふたりよりよにん、よにんより...たーくさん」。
概要
プレイヤーがとある村に移り住み、そこで暮らすどうぶつたちとのコミュニケーションを楽しむゲーム。遊ぶ上での目的は特に決まっておらず、住人たちとの会話、買い物、釣り、昆虫採集、自分の部屋の模様替えなど、プレイヤーが好きなように行動できる。一般のゲームとは異なり、クリアするという概念は無い。
ゲームの中では現実世界と同じ時間が流れており、昼夜や四季の変化もある。季節によって村の様相が大きく変わるほか、初詣、バレンタインデー、お花見など、その時々に合った年中行事も行われる。
1つの村(=1つのカセット)の中では最大4人のプレイヤーが生活できる。ただ、1人のプレイヤーが遊んでいる間、他のプレイヤーは「留守」の扱いとなり、ゲーム内には登場しない。
村の地形、村の住人、住人たちが住む家の内装は、カセットごとに全て異なる。また、コントローラパックにプレイヤーの「おでかけデータ」を保存し、別の『どうぶつの森』のカセットで用いることで、他の村へ出かけることができる。
ソフト単品のほかに「コントローラパック同梱版」も発売されたが、このコントローラパックには、ミュージック(プレイヤーの部屋で聞けるBGM)、ファミコン(ファミコンゲームを遊べる家具)のうち2つ、本作のスーパーバイザーを務める宮本茂からの手紙が収録されている。
本作に登場するどうぶつたちは、人間の言葉のように聞こえる独特の「どうぶつ語」を発する。このどうぶつ語は任天堂独自の技術で、特許を申請している[1]。
シリーズ2作目の『どうぶつの森+』へセーブデータを引き継ぐ「データお引越しサービス」が行われたことがあるが、現在は終了している。
開発
当初の『どうぶつの森』はプレイヤーが動物の力を借りながらダンジョンを冒険するという内容で[2]、大容量磁気ディスクを用いるNINTENDO64の周辺機器・64DD向けソフトとして開発されていた[3]。しかし、カセットへの変更が決まったことで容量の削減を余儀なくされ、冒険ゲームの要素をなくしてコミュニケーションに特化したゲームへと変化した[4]。同様の理由から、サウンド面においても音の飽和を避ける演出が取られた[5]。 NINTENDO64のコントローラでの操作に最適化されている独特の文字入力システムは、64DDの『ランドネットディスク』でも使用されていたものである。
発売後の反響
本作の発売直後に次世代ゲーム機・ニンテンドーゲームキューブ(以下GC)の発売を控え、NINTENDO64市場は終末期であったことから、本作の初回生産本数はわずかなものであり、初週売上は3.6万本にとどまった[要出典]。しかし発売後に口コミなどで評判が広がり、特に10 - 20代の女性層に浸透[要出典]。任天堂の予想をはるかに上回る反響があったため、急遽増産されることとなった。さらに同年12月にはシリーズ2作目『どうぶつの森+』をGC向けに発売し、本作を超える売り上げを記録した。
脚注
- ^ “任天堂ゲームサウンドのすべて 3.音楽にこだわって作りました! 『どうぶつの森』大解剖”. Nintendo Online Magazine 2001年5月号. 2017年3月4日閲覧。
- ^ “社長が訊く ゲームセミナー2008~『どうぶつの森』ができるまで~ 3. 4本足で歩いていたどうぶつたち”. 任天堂 (2008年12月5日). 2016年2月28日閲覧。
- ^ “社長が訊く ゲームセミナー2008~『どうぶつの森』ができるまで~ 1. リレー方式でダンジョンを冒険”. 任天堂 (2008年12月5日). 2016年2月28日閲覧。
- ^ “レボリューション版『どうぶつの森』の計画も明らかに! 任天堂の江口氏が講演”. エンターブレイン (2006年3月24日). 2008年11月22日閲覧。
- ^ “『あつ森』サウンドには“スキマ”が重要。ゲームプレイの根幹から生まれた音楽制作の哲学【CEDEC 2020】”. ファミ通 (2020年9月8日). 2021年7月10日閲覧。
外部リンク
どうぶつの森+
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/12 08:26 UTC 版)
ジャンル | コミュニケーションゲーム |
---|---|
対応機種 | ニンテンドーゲームキューブ |
開発元 | 任天堂 |
運営元 | 任天堂 |
プロデューサー | 手塚卓志 |
ディレクター |
江口勝也 野上恒 |
音楽 |
戸高一生(サウンドディレクター) 永田権太(フィールドBGM) 峰岸透(インドアBGM) 田中しのぶ(イベントBGM) |
シリーズ | どうぶつの森シリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | 8cm光ディスク |
稼働時期 |
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デバイス | GBAケーブル |
売上本数 |
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その他 | メモリーカード59同梱 |
『どうぶつの森+』(どうぶつのもりプラス、英題:Animal Crossing)は、任天堂より発売されたコミュニケーションゲーム。どうぶつの森シリーズの第2作目。
概要
前作『どうぶつの森』からわずか8か月という異例の早さでリリースされた[4]。前作は日本国内のみの発売だったが、本作は世界各地で発売されている。
ゲーム内容は前作をもとにしつつも、タイトル通り、様々な要素が追加されており、事実上の前作の完全版と言える。オリジナルの服や傘などを作れる仕立て屋や、虫・魚・絵画・化石を寄贈できる博物館が新たに建てられた[4]。また、新しいどうぶつも登場するほか、一部キャラクターのグラフィックが変更された。そしてハードの性能向上により、フレームレートが60fpsに向上した。
ゲームボーイアドバンス(GBA)をGBAケーブルでつなげることで村の海岸沖に島ができ、船乗りのカッペイに連れて行ってもらえるようになった[4]。島内ではGBAでも操作できる。また、GBA同士をつないで島のデータを交換もすることもできる。
前作より家具や虫、魚などの数が増え、虫取りの方法に特殊な動作を必要とする虫も登場した。ファミコン家具として新たに『ベースボール』、『麻雀』、『五目ならべ 連珠』、『パンチアウト!!』などが追加された。
あいことばを手紙に書いて送ると、そのキャラクターから返事が来るシステムも登場した。あいことばは「どうぶつの森+ カードe」に記載されており、ファミコン家具などを入手することができる。本作の公式ホームページ上には、期間限定でファミコン家具のあいことばが掲載されていた[5][6]。「どうぶつの森+ カードe」は一時期品薄状態が続き、任天堂ホームページ上でお詫びの文章が掲載された[7]。
本作ではメディアが光学ディスクとなったことにより、全てのセーブデータはメモリーカードで管理されるようになった。これにより前作の『どうぶつの森』ではカセットに保存された村データと、コントローラーパックに保存された手紙の記録データを1つのデータとして統合された。なお、本記事では便宜上「村データ」と称する。
本作は「メモリーカード59」が同梱されて発売されていた。これは本作のメモリーカードの必要ブロック数が59であることに起因し、2002年7月に発売された大容量の「メモリーカード251」は本作発売当時の時点ではまだ発売されておらず、ましてや本作一本だけで「メモリーカード59」の容量全てを村データとして使い切ってしまう仕様だったためである。また初期生産分同梱のメモリーカードには、前作の「コントローラパック同梱版」と同様に、「けけミュージック」、「ファミコン家具」、「スタッフからの手紙」が収録されている。
本作でセーブデータの管理方法が変更されたことに伴い、お出かけの仕様も一部変更。お出かけ先となるメモリーカードに『どうぶつの森+』の村データが保存されているか否かで2つの方法に分かれる。
前者はお出かけ先として『村データが保存されているメモリーカード』を用いることで、前作では一度しか見られない「初めてプレイした際に「みしらぬネコ」と出会う汽車のシーン」を介した上でそのまま他の村へ直接出かけることができる(車内でお出かけ先の村データを準備する)。その上これらとは別の『村データが保存されているメモリーカード』を次の「お出かけ先」として用いることで、滞在中のお出かけ先を「お出かけ元」とした上で別の村へそのまま直行することもできる。ちなみにこの方法でお出かけする場合の注意点として、どれがどの村データが保存されたメモリーカードが分からなくなることのないように目印を付けることが推奨されている。
後者はお出かけ先として『村データが保存されていないメモリーカード』や『別プレイヤーのお出かけデータが保存されているメモリーカード』を用いることで、前作ではコントローラーパックに保存された「おでかけデータ」がメモリーカードに保存される。その上メモリーカードの空きブロックに余裕があれば、何人でもおでかけデータを保存可能。これによりお出かけ元として『複数プレイヤーのおでかけデータが保存されたメモリーカード』と、お出かけ先として『村データが保存されているメモリーカード』を用いた場合、村のプレイヤー選択と同様におでかけデータを選択する。ちなみに前者の方法でお出かけ中に現在のお出かけ先を「お出かけ元」として出発する場合、次の「お出かけ先」となるメモリーカードが『村データが保存されていないメモリーカード』だった場合にもお出かけデータが保存される。
前作から本作にセーブデータを引き継ぐ「データお引越しサービス」が行われたことがあり、サービス利用者にはファミコン家具の『アイスクライマー』がプレゼントされた(現在はサービス終了済み)。また、次回作の『どうぶつの森e+』には、メモリーカードを使う事で「お引越し」をすることができる[8]。
イベント
年末年始のカウントダウンや運動会などがある。
どうぶつの森+ カードe
「どうぶつの森+ カードe」は、任天堂より発売されたカードeである。5枚1組のパッケージで発売され、中にはランダムでカードが入っている。週刊ファミ通などの雑誌の付録として配布されたこともあった。カードeの表面には『どうぶつの森+』に登場するキャラクターが描かれ、裏面にはそのキャラクターのプロフィールや、本作と『どうぶつの森e+』で使うことができるあいことばが書かれている。さらに、カードeリーダーにカードeを通すと、裏面に書かれているあいことばとは違うあいことばも入手できる。
脚注
注釈
出典
- ^ “2003年テレビゲームソフト売り上げTOP300 ファミ通調べ”. GEIMIN.NET (2003年12月28日). 2016年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月15日閲覧。
- ^ “2004年テレビゲームソフト売り上げTOP500 ファミ通調べ”. GEIMIN.NET (2004年12月26日). 2016年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月15日閲覧。
- ^ 2020CESAゲーム白書 (2020 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2020). ISBN 978-4-902346-42-8
- ^ a b c 電ファミニコゲーマー編集部 (2022年4月13日). “『どうぶつの森』シリーズが21周年を迎える。「コミュニケーション」に焦点をあてたゲーム性はSNSの発展など時代の変化にも応じて進化。大きな影響力を持つように”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない?. 2022年8月29日閲覧。
- ^ “任天堂、「どうぶつの森+」の「ゴルフ」を期間限定プレゼント中 (アーカイブ)”. GAME Watch. インプレス (2002年2月19日). 2002年2月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月4日閲覧。
- ^ “任天堂、GC「どうぶつの森+」夏休みプレゼント FC「クルクルランド」などが手に入る (アーカイブ)”. GAME Watch. インプレス (2002年7月23日). 2002年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月4日閲覧。
- ^ “【INFO】どうぶつの森+カードeが品薄状態!”. エンターブレイン (2002年2月19日). 2016年4月8日閲覧。
- ^ “お引越しについて”. 任天堂 (2002年2月19日). 2016年4月8日閲覧。
外部リンク
- どうぶつの森+
- どうぶつの森+ カードe
- クリスマス特別企画 ピックアップソフト特集『どうぶつの森+』 - Nintendo Online Magazine 2001.12
どうぶつの森
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/07 04:36 UTC 版)
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