つくば_(巡視船・初代)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > つくば_(巡視船・初代)の意味・解説 

つくば (巡視船・初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/08/08 19:35 UTC 版)

つくば
基本情報
建造所 日立造船神奈川工場
運用者  海上保安庁
船種 特130トン型PS
前級 ひだか型 (130トン型)
次級 あかぎ
母港 銚子
船歴
計画 昭和36年度
竣工 1962年3月30日
退役 1982年2月6日
要目
常備排水量 63トン
総トン数 95トン
全長 24.5 m
全幅 6.5 m
深さ 3.0 m
吃水 1.18 m
主機 ディーゼルエンジン×2基
出力 1,800馬力
推進器 スクリュープロペラ×2軸
速力 17.3ノット
航続距離 320海里
乗員 19名
テンプレートを表示

つくばJCG Tsukuba, PS-31) は、海上保安庁巡視船。分類上はPS(Patrol vessel Small)、公称船型は特130トン型[1][2]

来歴

銚子漁港は400から500隻の漁船が集まり、もっとも早く特定第3種漁港に指定されるなど、全国有数の水揚げ高を誇る大規模な漁港である。しかし航行可能な水路の幅が狭く、浅瀬が多いうえに、利根川の河口に位置することから、河川流と波浪の衝突によって三角波を生じやすく、航行の難所として知られていた[2]。このことから、このような特殊条件で充分な救助活動を遂行しうる小型巡視船として計画されたのが本船である[1]

設計

設計は、部外の学識経験者を招聘して設置された海上保安庁巡視船設計会議によって行われた。吃水を浅くするとともに、沖から河口に向かう波の速度を上回る船速が要求された。このことから、高速艇型のV型船型が採用されているが、主機関の出力は中速船の域を出ておらず、実用上の速力不足は否めなかった[2]。また上記のような航海の難所に配備する予定であったことから、どの隣接二区画に浸水しても沈没しないように水密隔壁を設置するとともに、復原性にも配慮された。なお船体外板は4.5ミリ厚(一部は3.2ミリ厚)の鋼板である[1]

参考文献

  1. ^ a b c 徳永陽一郎、大塚至毅 『海上保安庁 船艇と航空 (交通ブックス205)』 成山堂書店1995年、71-72頁。ISBN 4-425-77041-2
  2. ^ a b c 「海上保安庁全船艇史」、『世界の艦船』第613号、海人社、2003年7月、 76頁、 NAID 40005855317

「つくば (巡視船・初代)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「つくば_(巡視船・初代)」の関連用語

つくば_(巡視船・初代)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



つくば_(巡視船・初代)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのつくば (巡視船・初代) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS