つきましては

実用日本語表現辞典

つきましては

読み方：付きましては

つきましては、接続詞の一種であり、前述の事柄に関連して新たな事柄を紹介する際に用いられる表現である。主に、文末や節末に位置し、前文の内容に続く事柄を示すことで、文章のつながりを明確にする役割を果たす。また、相手に対する敬意を示すニュアンスも含まれており、ビジネス文書や公式な場でよく使用される。

つきましては、一般的に「〜について」や「〜に関して」と同様の意味で用いられるが、前文の内容を受けて後続の文が続くことを強調する点で異なる。例えば、「Aの件について検討した結果、Bの対策を講じることとなりました。つきましては、Cの手続きをお願いいたします」という文章では、「つきましては」が使われることで、Bの対策が決定された結果としてCの手続きが必要であることが強調される。

つきましては、文章の構成上、主に前文で述べられた事柄に基づいて後続の文が導かれる場合に使用されるため、文章の流れをスムーズにし、読み手に理解しやすい文章を提供する効果がある。また、敬意を示すニュアンスが含まれているため、相手に対する礼儀を表現することができる。

（2023年6月14日更新）

つきましては

別表記：就きましては

（1）前文で述べた内容に基づき話題を次に運ぶ、接続詞的表現。「そこで」「そのため」のような順接の意味合いと、話題を転換する意味合いを兼ねる。「つきましては、皆様にも是非ご協力いただきたく」などのように用いる。ビジネス文書などで多く用いられる。
（2）もっぱら「につきましては」の形で連語的に用いられ、話題とする対象を指示する言い方。「について」「については」を丁寧に述べた表現。「その件につきましては現在確認中でございます」などのように用いる。

（2014年9月2日更新）