ダムのグランドデザイン (だむのぐらんどでざいん)
ダムをある統一的な考え方の下に調和のとれた景観を持つものとするための手法。近年このような考えが出てきて、事例も少なく、言葉の使われ方も一定していないように思われます。ダム堤体のみならず、ダム湖とその周辺を含めたダム空間を考え、そこを対象にすることも多い。 地域社会、歴史文化、周辺環境などを考慮して、一定の基本コンセプトを設定し、その下で、ダム、諸設備、構造物、公共施設などを統一的にデザインし、全体として調和のとれた、特色ある景観を創出しようとするといった傾向が見られます。その考え方の基礎には、従来の個別施設ごとの景観設計への反省や、ダム事業が広範にわたり物的環境を改変することへの配慮などとともに、将来に渡って地域社会の活性化や文化の創造に貢献したいという発想があるようにも思われます。 |
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