その他の指数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/14 14:33 UTC 版)
骨格の重量は、相似が成り立てば体重に比例する。しかし体重を支えるという観点からは、骨の断面積が体重に比例しなければならず、長さも体重の1/3乗に比例して長くなるので、重量は体重の4/3乗に比例しなければならない。しかし実測値はこれらの間の1.09乗である。つまり、体重に占める骨格の比率は体重の0.09乗に比例して増加し、体が大きいほど頑丈な体格になる。ただしそれでも、体が小さい動物と同じように体重を支えるには不十分で、体が大きいほど骨折などのリスクは高まる。 内臓の重量は、内臓により異なるが、心臓・肺・消化管などは体重に比例し、肝臓・腎臓などは1より小さい指数で体重の冪に比例する。骨格は、指数が1より有意に大きいまれな例である。脳が体重の3/4乗に比例するのも後者の例である。 ヒトの成人の身長は、相似が成り立てば体重の1/3乗に比例するが、実際はそれより変化が大きく、1/2乗に比例する。このことから、体重を身長の2乗で割ると、体の大きさの異なる成人同士で体格が比較できる。これがボディマス指数 (BMI) である。
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