その他の一次性能動輸送体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 14:37 UTC 版)
「膜輸送体」の記事における「その他の一次性能動輸送体」の解説
タンパク質の分泌に関与するSec系などのタンパク質複合体も、ATPをエネルギー源とする能動輸送体である。 また、バクテリオロドプシン、光合成の反応中心、あるいはミトコンドリア・葉緑体の電子伝達系では、それぞれ光エネルギー、酸化還元反応で得られるエネルギーにより、膜の一方から他方へプロトンが移動し(この濃度差が結果的にATP合成のエネルギー源となる)、これらも(広義の)プロトンポンプと呼ばれる。 他に、化合物の細胞内への取り込みとそれを基質とする結合反応とを共役させて行う酵素タンパク質がある。例としては、糖の取り込みと共役したリン酸化、アミノ酸の取り込みと共役したγ-グルタミルアミノ酸合成(これらはグループ転移:Group translocationと呼ばれる)や、脂肪酸の取り込みと共役した補酵素A結合反応がある。
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