サンレモ協定
【英】: san remo agreement
第一次大戦後の 1920 年 4 月、イギリス、フランス、イタリア、日本、ギリシア、ベルギーの各国は、ベルサイユ条約の実施および中東の石油と委任統治の問題を討議するため、イタリアのサンレモで会議を行った。この会議では、旧トルコ帝国領のアラブ民族居住地域を国際連盟の委任統治領として、イギリス、フランス両国が、分割管理することなどを取り決めた。フランスは、敗戦国ドイツに代わりメソポタミアの石油利権を持つトルコ石油会社の株を 25 %取得するとともに、シリア経由の地中海向けパイプライン建設を認められた。これが、英仏石油協定ともいわれるサンレモ協定である。このイギリス、フランスによる石油利権独占に対してアメリカは門戸開放、機会均等などを唱えて強く反発し、やがて両国はトルコ石油会社に対するアメリカの参入を認めることになった。 |

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