再集計(さいしゅうけい)
投開票の結果、候補者の上位2名の得票差がわずかになったとき、もう一度、開票作業をやり直す。集計を慎重に行うことで、作業のミスを防ぎ、民意を正確に反映させることが目的である。大統領選挙のほか、議会議員選挙にも適用される。
フロリダ州の法律では、得票数の差が総得票数の0.5%以内に収まったときに、再集計を行うことが規定されている。
アメリカの大統領選挙では、コンピュータで読み取るカード式の投票用紙が使われるため、再集計の結果が大きく動くということはほとんどない。しかし、2人の候補者間で得票数が迫っていることには変わらず、(特に海外からの)不在者投票の到着を待つまで最終的な結論が出ないということになる。
一方、日本の公職選挙法には、再集計の規定はない。アメリカとは違い、記名式の投票用紙を使うわけで、無効票の判定方法によっては得票数のゆらぎが発生することもある。このような問題の解決は、選挙結果の無効を求める訴訟によるしかない。
(2000.11.11更新)
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