こどもの夢の国!楽しいディズニーランドとは? わかりやすく解説

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こどもの夢の国!楽しいディズニーランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 21:46 UTC 版)

こどもの夢の国!楽しいディズニーランド(こどものゆめのくに!たのしいディズニーランド)[注 1]とは、5月5日の世界こどもの日を記念し、1957年[注 2]4月30日から6月2日まで[2][8][3]の1ヶ月のみ[9]、または7月7日まで[10]、「子供達に健全な娯楽と楽しい夢を」と朝日新聞厚生文化事業団が主催し、日本橋三越本店屋上に期間限定で開園されたものである[2][10][11]。主催は朝日新聞厚生文化事業団、後援は東京都、協賛は大映株式会社であった[8][注 3]。入場無料[11]


注釈

  1. ^ 「こどもの夢の国!」の部分が名称の一部なのかははっきりしない。当時の広告では「こどもの夢の国!」と「楽しいディズニーランド」は別の書体で書かれており、会場の写真でも「こどもの夢の国」は円弧状に、「楽しいディズニーランド」はその下に水平に書かれている[1]。後年出版された三越の社史をはじめ、単に「楽しいディズニーランド」と表記されている文献もある[2][3]。その社史も、別の個所では「楽しい子供の国 ディズニーランド」[4]や「楽しい子供の国 ディズニーランド展」[5]などとしており、統一されていない。また、「こどもの夢の国 楽しいディズニーランド」と「!」がない表記の広告もある[6]
  2. ^ 開催されたのは1958年(昭和33年)とする文献も見られるが[要出典]、1958年の三越屋上では児童文化まつりが4月29日開場式、5月3日合唱とバレー公開、5月4日オーケストラ演奏公開といった日程で開催されており[7]「楽しいディズニーランド」を合わせて開催していたとは考えづらい[要出典]
  3. ^ 三越による広告では、協賛企業として、大映株式会社のほかに、明治製菓株式会社と明治乳業株式会社も記されているものもある[12][13]
  4. ^ 発言者を伏せた形で「九十九貨店」発言が「楽しいディズニーランド」の実現につながったとされることもある[19]。しかし少なくとも中村雅哉は自分の「九十九貨店」発言を「楽しいディズニーランド」実現と結びつける見解は示していない。遊園地がない百貨店を九十九貨店と呼ぶのは一般化していたとする文献もある[20]
  5. ^ 毎日新聞社の『シリーズ 20世紀の記憶』には、外国人数人を含む来賓が並び、メリーカップに乗る子供を見守っている写真が掲載されている。ただし写真の説明に「1957/5月」とあり、開場式の写真であるかは不明である[要検証][1]

出典

  1. ^ a b 西井 2001, p. 36.
  2. ^ a b c 三越 1990, p. 170; 三越 2005, p. 190.
  3. ^ a b 東京都中央区立京橋図書館 1986, p. 118.
  4. ^ 三越 1990, p. 328.
  5. ^ 三越 2005, p. 405.
  6. ^ a b “こどもの夢の国 楽しいディズニーランド”. 朝日新聞東京版 (朝日新聞社): p. 夕刊1面 (広告). (1957年5月10日) 
  7. ^ “デビスカップ東洋ゾーン記念 テニス展”. 朝日新聞東京版 (朝日新聞社): p. 朝刊12版8面 (広告). (1958年4月29日) 
  8. ^ a b c “こどもの夢の国 楽しいディズニーランド 三越屋上で”. 朝日新聞東京版 (朝日新聞社): p. 12版8面. (1957年4月30日) 
  9. ^ 寺坂 2009, p. 93.
  10. ^ a b c d 小形佳奈 (2014年4月23日). “東京トリビア 三越「デパ屋」に…日本初ディズニーランド”. 東京新聞 (中日新聞東京本社): p. 朝刊32面 
  11. ^ a b c “ディズニーランド大人気”. 朝日新聞東京版 (朝日新聞社): p. 12版8面. (1957年5月4日) 
  12. ^ a b “こどもの夢の国!楽しいディズニーランド 5月5日は"世界こどもの日"”. 朝日新聞東京版 (朝日新聞社): p. 12版5面 (広告). (1957年4月30日) 
  13. ^ 東京新聞 (中日新聞東京本社): p. 夕刊6版1面(広告). (1957年5月2日) 
  14. ^ 三越 1990, p. 49; 三越 2005, p. 69.
  15. ^ 初田 1993, pp. 124–127; 初田 2001, pp. 304–307; 初田 2004, pp. 164–166.
  16. ^ 三越 1990, p. 162; 三越 2005, p. 182.
  17. ^ 芦崎治「現代の肖像 ナムコ会長兼社長 中村雅哉」『AERA』第8巻第50号、朝日新聞出版、54頁。 
  18. ^ “今だから話そう 14 ナムコ会長兼社長・中村雅哉氏 AM展開”. 日本工業新聞 (日本工業新聞社): p. 2面. (1996年6月27日) 
  19. ^ a b "なつかし写真館 社会". 平成教育委員会. 14 January 2018. フジテレビ系列. フジテレビ. 2019年8月31日閲覧
  20. ^ “九州100年・20世紀との対話〈44〉大洋デパート火災-百貨店史上最悪 104人のんだ炎、煙”. 西日本新聞 (西日本新聞社): p. 朝刊11面. (2000年2月13日) 
  21. ^ 杉原淳一「時事深層 閉店続き、市場規模36年ぶり6兆円割れ 誰が百貨店を殺すのか」『日経ビジネス』2017年7月31日号(通巻1902号)、日経BP、2017年7月26日、10頁。 
  22. ^ a b “こどもの夢の国!楽しいディズニーランド 5月5日は"世界こどもの日"”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 12版7面 (広告). (1957年5月3日) 
  23. ^ “楽しいディズニーランド”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 12版7面 (広告). (1957年5月18日) 
  24. ^ “こどもの夢の国!楽しいディズニーランド”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 13版6面 (広告). (1957年5月3日) 
  25. ^ a b “盛夏に最もふさわしい!ニチボー 夏の新製服地発表会”. 毎日新聞夕刊 (毎日新聞社): p. 4版1面 (広告). (1957年6月10日) 
  26. ^ “ニチボー 夏の新製服地発表会”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 12版8面 (広告). (1957年6月15日) 
  27. ^ 馬場 2007, p. 13.
  28. ^ 馬場 2007, p. 158; 中島 2017, p. 40-41.
  29. ^ 中島 2017, p. 79.


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