きゃっしゅふろー

デジタル大辞泉

キャッシュ‐フロー【cash flow】

読み方：きゃっしゅふろー

《現金の流れ、の意》一定期間に企業や自治体などの経済主体に入る資金（キャッシュインフロー）と出ていく資金（キャッシュアウトフロー）の総称。また、その差として求められる、資金の増減。財務の健全性を示す指標の一つとして用いられる。→フリーキャッシュフロー

[補説] 企業会計では、当期純利益から配当金を除いた内部留保に減価償却費を加えたものとして計算される。キャッシュフロー計算書では、手許現金、普通預金や当座預金などの要求払預金、および3か月以内の定期預金やCP・CD・公社債投信などの現金同等物が資金として扱われる。

時事用語のABC

キャッシュフロー（きゃっしゅふろー）

cash flow

現金の流れのことだ。財務の健全性を表す指標として、注目される。キャッシュフローが大きいほど、企業経営は健全で安定している。

簡単には、税引き利益と減価償却費をあわせ、それから配当金と役員賞与を差し引いて計算する。企業は税引き利益から配当金や役員賞与を支払う。逆に、減価償却費は戻ってく。この結果、最終的に企業に残るお金がキヤッシュフローだ。

キャッシュフローは企業の総合的な判断材料になる。そのため、企業の格付けや投資の際の評価にも用いられる。

2000年3月期の決算からは、キヤッシュフロー計算書の開示が義務付けられる。これは、営業活動、投資活動、財務活動の３分野について区分し、それぞれ企業の現金収支を表示するものだ。

（2000.08.13更新）