がんとCOX-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 00:40 UTC 版)
「シクロオキシゲナーゼ」の記事における「がんとCOX-2」の解説
動物実験では、COX-2発現により腫瘍増殖の亢進やCOX-2経路阻害により発がん抑制が見られるなど、COX-2の発がんへのなんらかの関与が示唆される。COX-2を選択的に阻害する薬剤によるがん治療薬の臨床応用が期待されている。特に、COX-2の高発現が大腸がんやその転移でみられることから、COX-2選択的阻害剤を利用した大腸がんの予防や治療への応用が期待され、その臨床試験も実施されている。 がん組織においてCOX-2の発現が増強していることから、がんと炎症の関連が注目されている。食品成分であるクルクミン、カテキン類、アピゲニン、ケンフェロール、ノビレチン、レスベラトロール、ウルソール酸、オレアノール酸などにCOX阻害活性のあることが明らかにされている。また、食品素材としてはウコン、ショウガ、緑茶、カモミール、オレガノ、ローズマリー、バジル、柑橘類、ブドウ、ホップなどがCOX阻害活性のある例である。
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