かな入力の利用状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 02:21 UTC 版)
2020年現在、スマートフォンにおいては「かな入力」は広く利用されているものの、パーソナルコンピュータでは大多数に利用されている入力方式はローマ字入力であり、「かな入力」はもはやマイナーな入力方式になってきている。 1990年のワープロ保有者へのアンケートではJISかな配列は55.1%、親指シフトは15.1%と、「かな入力」はローマ字入力の30.9%よりも圧倒的多数に利用されていたが、2015年に角川アスキー総合研究所が行った調査によれば、コンピュータのローマ字入力の利用者は全体の93.1%に拡大しており、対してJISかな配列の「かな入力」の利用者の割合は僅か5.1%に減少している。60代以上の高齢世代では他の世代に比べて「かな入力」の利用者が多いものの、それでもJISかな配列は11.3%に留まっている。 こうした利用者数の大幅な減少から、近年の各電子機器メーカー・OSメーカーのJISかな配列への対応は冷ややかであり、例えばQWERTY配列がどの機器でも共通して利用できるのに比べ、2010年代以降に普及したソフトウェアキーボードでは同じ「かな入力」でもキー配列が機器によって異なるなど、JISかな配列の習得者に手厚いサポートが行われているとは言い難い状況となっている。 2020年現在においても日本国内ではハードウェアキーボードに対するJISかな配列の「かな刻印」が継続されているが、多数派となったローマ字入力の利用者を中心に「かな刻印」を取り除いたキーボードを要望する声も多い。
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