『キングコング対ゴジラ』に登場する大ダコ
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ファロ島近海に住む巨大なタコ。夜行性で夜ファロ島に上陸し、住民を捕食しようと襲いかかるもそこに現れたキングコングに妨害され、戦いとなる。キングコングの頭部に絡み付いたり、頭部を触手で締め上げるなどして善戦するが、キングコングの怪力には歯が立たず投げ飛ばされ、海へ敗走した。 撮影には、本物のマダコとミニチュアの触手を使用している。本物を用いた撮影は、三浦半島にミニチュアセットを持ち出して行われた。本作品は円谷英二にとっては念願のタコ映画でもあり、40 - 50匹も購入したタコの目にピンライトの光を当てて動かした。使い終わった後のタコは、2日間かけてスタッフで食べ尽くした。川北紘一は、タコが思うように動かず苦労したと証言している。一方、中野昭慶も同様の証言に加え、セットでは動かないタコに熱した鉄の棒(焼火ばし)を近づけ、その熱さを嫌がって動く姿を徐々に撮影したと証言している。 キングコングと絡む場面のタコは、開米栄三によってラテックス製のものが作られた。本物のタコから型取りしており、開米は知人である築地の卸売業者に頼んで大物が出たことを知らせてもらい、早朝から買いに走ったという。 決定稿まではキングコングと洋上で戦うシーンが存在したが、改定稿で削除された。 このシーンは『ウルトラQ』第23話「南海の怒り」に流用された。
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