『しあわせのかたち』後期・日記漫画
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「桜玉吉」の記事における「『しあわせのかたち』後期・日記漫画」の解説
1991年7月、「ファミコン通信」が隔週刊から週刊に移行するのに伴い、『しあわせのかたち』の連載が(減ページで)再開されるが、それまでのキャラクター「例の3人組」を用いたパロディ路線から、いきなりエッセイ形式の漫画日記へ移行した。漫画日記には、竹熊健太郎、藤原カムイ、相原コージ、奥村勝彦、押井守、呉智英など、業界関係者も多数登場する。ゲームのパロディネタはたまに行われる程度になった。 さらにゲームパロディでも日記マンガでもない『ラブラブROUTE21』という暗黒舞踏漫画を連載内中編として掲載。ファミコンと全く関係ない内容にもかかわらず、アンケートで上位となった。2014年には劇団Patchの末満健一によって映画化されている。 同じく連載内中編作品の『しあわせのそねみ』は、桜玉吉のターニングポイントとなった。それまでの作風と大きく異なり、写実風の絵柄で暗くひねくれた作風の漫画を数回にわたり展開した。あまりに毒々しい内容であったため、誌上で『この作風が嫌なら、「嫌」と書いたハガキを送ってほしい。「嫌」ハガキが50通来たら考え直す』と告知したら「嫌」ハガキが153通も来たため、直後の回を必要以上にポップな作風で描いた。 『しあわせのそねみ』の作風は一回のみの予定ではあったが、後のエッセイ漫画の作風の実質的なプロトタイプとなり、ここで確立された日記形式の作風は、その後の作品にも受け継がれている。 『しあわせのかたち』は桜玉吉の病状悪化に伴い、作中では玉吉本人がカービィ星へ行くかたちで1994年3月に連載終了となる。
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