「美学」の創設とは? わかりやすく解説

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「美学」の創設

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/13 00:54 UTC 版)

アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン」の記事における「「美学」の創設」の解説

バウムガルテン1735年提出した論文「詩に関する若干事柄についての哲学的省察」において、次のように「美学」を定義した可知的なもの(νοητα、noēta)、すなわち上位能力によって認識されるものは論理学対象であり、可感的なもの(αισθητα、aisthēta)は感性の学(aesthetica)としての美学対象である。 つまりバウムガルテン提唱した美学」とは、論理学従来範疇としてこなかった下位認識能力を扱う学である。簡単にいえば、知性ではなく感性を扱う学である。この定義に従えれば、バウムガルテン提唱したのは「美学ではなく感性学」と言うべきである。しかし、1757年発表した『形而上学』において、バウムガルテン自身がaestheticaの訳語に「美しいものの学(die Wissenschaft des Schönen)」を充てている。したがって美学という訳語は、美学の提唱時の意味は失われているものの、バウムガルテン意図汲まれているといえる

※この「「美学」の創設」の解説は、「アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン」の解説の一部です。
「「美学」の創設」を含む「アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン」の記事については、「アレクサンダー・ゴットリープ・バウムガルテン」の概要を参照ください。

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