「美であらしめるもの」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 00:22 UTC 版)
「ヒッピアス (大)」の記事における「「美であらしめるもの」」の解説
25. ソクラテスは、自分は何かそのようなものが見えていると述べる。ヒッピアスは、例えば自分やソクラテスが個別に持っていない性状を、両人としては持ち合わせているとでもいう無意味なことを言うのかと批判する。ヒッピアスは、両人が正しいなら各人としても正しいし、各人が不正なら両人としても不正であり、両人が健康なら各人も健康であり、各人が患っているならば両人としてもそうであり、両人が黄金、銀、象牙、後期の生まれ、賢い、名誉、老齢、若年、そうした性状をもっていたとすれば各人としてもそうだと述べる。更にヒッピアスは、ソクラテスら問答を習わしとする者達は、「全体をよく見ないで、1つ1つのものを全体から抜き取って、細かく切り分けて検証する」ものだから、「本来大きくて連続したものである全体」に気付かないのだと批判。
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