「繊研事業部事件」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/06 13:36 UTC 版)
「日本共産党特殊財政部」の記事における「「繊研事業部事件」」の解説
トラック部隊の関連が注目されている事件で、具体的な新聞記事や文学作品(水上勉の「霧と影」など)に記録が残されているものとして、「繊研事業部事件」がある。 1956年5月、警視庁捜査二課と東京久松署が1950年にレッドハージを受けた全労連幹事で全逓役員の「M」が社長を務めていた会社「株式会社繊研事業部」の取込み詐欺容疑事件を捜査。 文芸評論家の佐々木基一らが出席した『中央公論』1957年1月号の座談会『若き日共党員の悩み』のなかで、武井昭夫がこの問題を追及した。 1957年8月22日の「トラック部隊」一斉捜索・摘発の際にも、「繊研事業部事件」との関連が報道された。 事件があたかも、事件を起こした株式会社(1954年8月設立)の母体とされる「財団法人日本繊維経済研究所」(1948年7月20日設立)関連の企業全体に及ぶ事件であるかのようにとらえられがちだが、実際は、この財団法人から、別の系統で枝分かれしていった「繊研新聞社」(1956年2月設立)や「大阪繊維研究社」(1954年8月設立)は、その後、事業を継続し、現在も業界専門紙・誌の発行を続けている。
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