「童曲」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 22:08 UTC 版)
邦楽の分野においてはこれを「童曲」と呼んだ。たとえば「さくらさくら」は幕末に子供用に作られた箏の手ほどき曲で古くからあった。大正時代にはまだピアノよりも箏の方が一般家庭に普及していた事情もあって、葛原しげる(作詞)宮城道雄(作曲)コンビによる「童曲」は、曲の付いた童謡としては、文学童謡の第1号といわれる前述の「かなりや」よりも早かった。宮城は「ワンワンニャオニャオ」「チョコレート」「夜の大工さん」など「童曲」、弾き歌い曲を多数作曲している。洋楽による童謡運動の大きな影響で、これ以降も久本玄智「椿の蕾」、津田青寛「鶯姫」などの作品が出された。これらも当時、それなりの人気があったとされるが、洋楽による童謡運動の歴史的意義があまりに大きいため、現在一般にはほとんど知られていない。
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