「本木」の読み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:58 UTC 版)
本木の発音については、「もとき」と「もとぎ」の二通りある。 昌造の没後1877年に平野富二が発行した活字見本帳『BOOK OF SPECIMENS MOTOGI & HIRANO Tsukiji Tokio Japan』では「もとぎ」を採った。これは三代本木良永・四代本木正栄が自筆欧文サインに「Motogi」を使うなど、本木家祖先の表記が「もとぎ」であることによると考えられる。1877年の見本帳以降、日本国内の印刷関連出版物では「Motogi/もとぎ」とするものが多い。 一方、1903年12月に文部省が発行した国定教科書『高等小學讀本』巻之七「第二課 わが国の活版印刷術の起原」では「本木昌造」の名に、当時教科書に採用されていた棒引き仮名遣いで「もときしょーぞー」と読み仮名を振った。「もとき」の読みは教科書の読み仮名により世間一般に広まった。 昌造自身は「もとき」と名乗っていた。1855年9月30日付の書簡に「Motoki Shiozo」という自筆欧文サインが残っている。東京大学史料編纂所が所蔵する「オランダ商館文書」のマイクロフィルム資料No.6998-1-119-5.のうちフィルムナンバー191a.に収められている。このマイクロフィルム資料にはMotokiを「M. K.」と略した昌造のサインもある。
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