「中立国停戦監視委員会」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 23:30 UTC 版)
「中立国停戦監視委員会」(NNSC)は、朝鮮戦争において中立を宣言したスイス、スウェーデン、チェコスロバキア(当時)、ポーランドの4カ国によって板門店に置かれることとなった。4か国それぞれから将校が派遣され、任期は3年間。しかし、チェコスロバキアとポーランドはソビエト連邦の影響下でワルシャワ条約機構に加盟したので、実際は中立組織は機能していなかった。 冷戦終結と共にポーランドとチェコ(スロバキアと分離)は旧東側(ソ連圏)から離脱し、中立組織が回復するかと思われたが、両国は1999年に旧西側の北大西洋条約機構(NATO)に加盟したため、再び有名無実になった。北朝鮮はポーランドとチェコの監視員を退去させ、1995年にNNSCを認めないことを宣言。現在はスイスとスウェーデンが5人ずつを派遣して、韓国軍だけでなくDMZ外の在韓米軍や米韓合同軍事演習を含めて監視活動を行っている。 委員会は毎週火曜日、最新情勢について北朝鮮と韓国に送付する報告書を作成している。しかし、北朝鮮は1995年以降受け取りを拒否しており、北朝鮮側のレターボックスは報告書が溜まった状態になっている。満杯になる都度に中立国停戦監視委員会が回収する。
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