「モモンガ」の名の由来
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/24 08:16 UTC 版)
モモンガは、平安時代にはムササビと区別されておらず、「モミ」または「ムササビ」と呼ばれていた(『和名類聚抄』巻十八)。この内の「モミ」が転じて「モモ」となり、江戸時代に「モモングァ(漢字の当て字は『摸摸具和』)」という語形が生まれ、「モモングァー」「モモンガー」を経て、最終的に「モモンガ」になったと推測されている。ちなみに、「モミ」から変化した「モモ」や「モマ」は今も各地に方言語形として残っているが、モモンガの意味で使用する地域は少なく、多くはムササビや化け物の意味で使用されている。 漢字による表記では前述の「摸摸具和」以外に中国語風の「鼯鼠」が用いられることがあるが、中国語の鼯鼠とはモモンガ亜科の総称であり、ムササビ(白頬鼯鼠)も含む。 本州では妖怪扱いされていた時代もあり、子供を脅かすときや、誰かの悪口を言ったりするときに、「ももんがあ」ということがある。 北海道のアイヌ民族からはエゾモモンガが子守する神として知られていたという。
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