「ネイション(国民・民族)」をつくりだす道具
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 09:08 UTC 版)
「ネーション」の記事における「「ネイション(国民・民族)」をつくりだす道具」の解説
「構築論(道具主義)」の代表的な論者のひとりアンダーソンは、「ネイション」について、「ネイション(国民・民族)というのはイメージとして心に描かれた想像上の共同体だ」と述べ、「想像上の共同体」に欠かせないものとして「ナショナリズムの運動」が作り出す「道具」として、以下のようなものを挙げる。 民族(国民)の言語(共通語) 民族(国民)の歴史 民族(国民)の文化や伝統 「ナショナリズムの運動」のための上記の道具としては、「社会の近代化、産業化」以前からあるエトニの言語・歴史・文化や伝統をそのまま転用できる場合もあれば、ナショナリズムの運動家たちが一部または全部を新たに創造せねばならない場合もある。 その際には、人々に「われわれにはちゃんと独自の民族の言語・歴史・文化や伝統がある」と思わせ、ナショナリズムの運動に動員することに成功するかどうかが重要となる。
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