「きよめ」の概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/10 18:47 UTC 版)
横井清によれば「きよめ」という理念は元々、汚穢・不浄とされる対象(穢れ)を排除して清浄な状態・境地を回復する事を指す言葉として奈良時代以前から用いられていたという。例えば葬式の会葬者に配られる塩、土俵上で力士が撒く塩、料理店の入り口に盛る塩など、「清塩」「盛塩」などを「きよめ」と略称する風習もそれであるといい。古来の「清祓(きよはらえ・きよめはらう)」の行事は無論、高貴の家の台所を「御清所(おきよどころ)」、そこに働いた上役の女性を「御清(おきよ)」といい、それが転じて女中・下女を「お清」と言い習わすようになったという。更に日本人の名に「きよ」の語が入る例が多いことなども、全てこの「きよめ」の理念に淵源を発するものであるという。
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