緑内障
・緑内障(glaucoma) |
眼圧が正常眼圧を越えている状態を主な徴候とする疾患です。正常眼圧とは15mmHgで,10~20mmHgが範囲とされています。ただしこの数値は平均値であるため,個人差があります。眼圧が25mmHgと高くても,それがその人にとって正常な眼圧であることもありますし,15mmHgでもその人にとっては眼圧が高く緑内障となることもあるわけです。そういった点で診断も非常にむずかしい病気ともいえます。眼圧が高くなる原因は,房水が流れ出る機構に問題があるわけです。房水は毛様体で産出され,後房から瞳孔を通って前房に入り,前房隅角から眼球の外へ排出されます。眼球内に入ってくる房水の量と出ていく量とが同じであれば眼圧は一定に保たれますが,前房隅角に異常があると房水がうまく排出されずに,前房や後房にたまりすぎ,眼圧が高くなります。眼圧が高くなると,その影響は眼球壁すべてにおよぶわけですが,強膜は強固なので,やわらかい角膜と視神経乳頭が被害をうけます。長い間視神経が圧迫されると神経は萎縮して,視野が狭くなったり(視野狭窄),視力が低下したりします。そして一度狭くなった視野や悪くなった視力は回復しません。また,視力より視野が先に障害されてきます。 |
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