歯音とは? わかりやすく解説

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し‐おん【歯音】

読み方:しおん

歯や歯ぐきと舌との間で調節される音。破裂音の[t][d]や摩擦音の[s][z]など。


は‐おと【歯音】

読み方:はおと

歯で物をかむ音。

下駄(げた)の歯の地面に当たる音。


歯音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 01:48 UTC 版)

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調音部位
唇音
両唇音
唇歯音
舌頂音
舌尖音 / 舌端音
舌唇音
歯間音
歯音
歯歯茎音
歯茎音
後部歯茎音
そり舌音
歯茎硬口蓋音
舌背音
硬口蓋音
軟口蓋音
口蓋垂音
咽喉音
咽頭音
喉頭蓋音
声門音
二重調音
両唇硬口蓋音
両唇軟口蓋音
歯茎硬口蓋音
後部歯茎軟口蓋音
調音方法
歯音の発声

歯音(しおん、: dental)は、上前歯の裏又は先と、舌尖又は舌端とで調音される子音

国際音声記号

国際音声記号(IPA)は、歯音専用の記号をほとんど持っていない。必要な場合には歯茎音の文字に歯音を表す補助記号を加えることによって表される。たとえば破裂音は のように表される。

歯音と歯茎音

歯音には舌尖音舌端音があり得る。国際音声記号では前者を[θ̺]のように、後者を[θ̻]のように表すことができるが、実際には舌端音であることが多い。舌端音の歯音は実際には舌が歯茎にも接触するため、歯・歯茎音 (denti-alveolar) と呼ばれることもある[1]

ドラヴィダ語族のいくつかの言語などでは歯音と歯茎音が音韻的に区別される。しかし、単に歯音と歯茎音というだけの区別ではなく、舌尖音と舌端音の違いを含むことが多く、通常は歯音の方が舌端音、歯茎音の方が舌尖音になる[2]

両者の対立がない場合、教科書などではしばしば英語の t d n l は歯茎音であり、フランス語では歯音であると記述されているが、実際には英語話者でも2割から3割は歯音で発音しており、逆にフランス語でも同じくらいの人が歯茎音で発音している[3]

脚注

  1. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) p.14
  2. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) pp.20-21
  3. ^ Ladefoged & Maddieson (1996) p.23

参考文献

子音
肺臓気流
両唇 唇歯 歯茎 後部歯茎 そり舌 硬口蓋 軟口蓋 口蓋垂 咽頭 声門
破裂 p b () () () () t d ʈ ɖ c ɟ k ɡ q ɢ ʔ
m ɱ n ɳ ɲ ŋ ɴ
ふるえ ʙ r ʀ
はじき (ⱱ̟) ɾ ɽ (*) (*)
摩擦 ɸ β f v θ ð s z ʃ ʒ ʂ ʐ ç ʝ x ɣ χ ʁ ħ ʕ h ɦ
側面摩擦 ɬ ɮ
接近 (β̞) ʋ ɹ ɻ j ɰ
側面接近 l ɭ ʎ ʟ
非肺臓気流   
吸着 ʘ ǀ ǃ ǂ ǁ
入破 ɓ ɗ () ʄ ɠ ʛ
放出 (t̪ʼ) ()
その他
同時調音 ʍ w ɥ ɕ ʑ ɧ
(k͡p) (ɡ͡b) (ŋ͡m)
喉頭蓋音 ʜ ʢ ʡ
その他側面音 ɺ (*) (ɫ)
破擦音 p̪͡f b̪͡v t͡θ d͡ð t͡s d͡z t͡ʃ d͡ʒ ʈ͡ʂ ɖ͡ʐ t͡ɕ d͡ʑ c͡ç ɟ͡ʝ k͡x q͡χ t͡ɬ d͡ɮ
記号が二つ並んでいるものは、左が無声音、右が有声音。網掛けは調音が不可能と考えられる部分。
丸括弧内はIPA子音表(2005年改訂版)に記載されていないもの。
国際音声記号 - 子音   

「歯音」の例文・使い方・用例・文例

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