歯音と歯茎音
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 01:48 UTC 版)
歯音には舌尖音と舌端音があり得る。国際音声記号では前者を[θ̺]のように、後者を[θ̻]のように表すことができるが、実際には舌端音であることが多い。舌端音の歯音は実際には舌が歯茎にも接触するため、歯・歯茎音 (denti-alveolar) と呼ばれることもある。 ドラヴィダ語族のいくつかの言語などでは歯音と歯茎音が音韻的に区別される。しかし、単に歯音と歯茎音というだけの区別ではなく、舌尖音と舌端音の違いを含むことが多く、通常は歯音の方が舌端音、歯茎音の方が舌尖音になる。 両者の対立がない場合、教科書などではしばしば英語の t d n l は歯茎音であり、フランス語では歯音であると記述されているが、実際には英語話者でも2割から3割は歯音で発音しており、逆にフランス語でも同じくらいの人が歯茎音で発音している。
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