館山市 姉妹都市・提携都市

館山市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 22:31 UTC 版)

姉妹都市・提携都市

2019年現在の館山市ウェブサイトでは「姉妹都市」としては国外の2自治体を挙げている[17]。2016年に発行された『市政概要2016』では、国内には「姉妹都市」がないとされている[18]

2019年現在の館山市ウェブサイトは「国内都市との交流」先として、(県外で)災害時相互応援協定を結んだ4つの自治体を挙げている[19]。館山市側(南総里見まつりや館山若潮マラソン)および提携先のイベントへ、相互に参加したり各種物産の出店を行うなどしている。

日本国内

災害時相互応援協定

笛吹市山梨県[19]

1972年(昭和47年)、石和町八田地区の老人クラブが、海に面した老人クラブの紹介を館山市に依頼したこと(西岬老人クラブが紹介された)が交流の発端[18][20]2004年(平成16年)に旧石和町など5町1村の合併により笛吹市が発足したが[19]、交流は継続している[18]。旧石和町との姉妹都市の縁によって結ばれた2007年の災害時相互応援協定は、館山市にとって初めての県外自治体との協定であった[21]
『市政概要2016』「姉妹都市交流」の章で国外2自治体のあとに(参考)として「旧石和町(現笛吹市)」掲げられ、「現在のところ笛吹市とは姉妹都市関係締結には至っていない」「今後の取り扱いについては検討中」とされている[18]。2019年時点で笛吹市ウェブサイトからは「姉妹都市・友好都市」のページで館山市ウェブサイトへのリンクが張られているが、特に説明はない[22]

丹波篠山市兵庫県[19]

  • 1978年(昭和53年)8月 - 両市の観光協会が姉妹都市提携[19][23]
  • 2011年(平成23年)11月 - 災害時相互応援協定締結[19]
戦前期に学生歌として流行した「デカンショ節」の縁[19]1898年(明治31年)夏、東京に遊学していた篠山出身の学生たちが八幡の浜(北条海岸)で合宿した際に郷土の盆踊り歌を高歌放吟、これを聴いた同宿の旧制一高の水泳部員が興味をもって習い、歌い広めたのが学生歌「デカンショ節」という[24]。館山市八幡には「デカンショ節発祥の地」碑が建つ[24]
館山市・篠山市[25]双方のウェブサイトで「両市の観光協会の姉妹都市提携」と言及されている。『市政概要2016』「姉妹都市交流」の章での言及はない[18]

倉吉市鳥取県[19]

  • 2012年(平成24年)9月 - 災害時相互応援協定締結[19]
倉吉が館山藩里見忠義の終焉の地である縁[19][26]。「南総里見まつり」や「倉吉せきがね里見まつり」などの歴史・文化・観光分野で交流を行っている[19]。2016年の鳥取県中部地震に際しては、協定に基づき支援が行われた[27]

三郷市(埼玉県)[19]

  • 2012年(平成24年)10月 - 災害時相互応援協定締結[19]
2011年(平成23年)度から三郷市のイベント「misato style」に参加し観光・物産の宣伝に当たっている[19][28][29]

その他の提携

中野区東京都

  • 2009年(平成21年)3月28日 - 「なかの里・まち連携宣言」に参加[30]
中野区の「なかの里・まち連携事業」で提携[31][32][33]。この事業は、中野区が以前に「中野まつり」に参加した自治体に呼び掛けたもの[32]

日本国外

姉妹都市提携

ベリンハム市アメリカ合衆国ワシントン州[17][34][35]

  • 1958年(昭和33年)7月11日 - 姉妹都市提携[17]
姉妹都市提携都市を日本で探していたベリンハム市側から館山市が打診を受ける[34][36]1958年7月11日、東京工業クラブで都市縁組式典を挙行、姉妹都市友好証に署名が行われた[34]。なおこれは、1956年アイゼンハワー大統領が姉妹都市提携を提唱して間もないもので[35]、最初期の姉妹都市提携のひとつ(日本の都市が結んだ11番目の姉妹都市提携。日米間では9番目、千葉県では初)である[37]。ベリンハム市は1990年より太平洋に面した姉妹都市などに呼び掛けて「環太平洋国際ヨットレース」を開催しており[38](6か国の6市が参加し、2年ごとに会場を持ち回りで開催[39])、これは下記のポートスティーブンス市との姉妹都市提携にもつながった。

ポートスティーブンス市英語版オーストラリア連邦ニューサウスウェールズ州[17][40][41]

  • 1999年(平成11年)8月13日 - 「ポートスティーブンス市・館山市友好都市関係に関する署名式」挙行[40]
  • 2002年(平成14年)2月11日 - 友好都市協定宣言書に署名[17]
  • 2009年(平成21年)11月2日 - 姉妹都市提携[17][40]
ポートスティーブンス市は1983年以来ベリンハム市と姉妹都市関係にあり[41]1990年から館山市とともに「環太平洋国際ヨットレース」に参加している[40]。この縁で、館山市とポートスティーブンス市との間にヨットマンをはじめとする市民間の様々な交流が行われてきた[42][40]。1999年、将来の友好都市提携を約束する「ポートスティーブンス市・館山市友好都市関係に関する署名式」が挙行[40](ポートスティーブン市側は1999年を姉妹都市関係のスタートとみなしている[41])。2002年に友好都市協定署名式。2009年、館山市の市制施行70周年・友好都市関係が10年目に入ることを機に「姉妹都市」に名義を変更して提携を確認した[17][42]



注釈

  1. ^ 「館山市からの富士」に選定
  2. ^ 毎年2月から4月にかけての季節運航
  3. ^ 毎年2月から3月にかけての季節運航
  4. ^ 年1回程度寄港

出典

  1. ^ a b 千葉県. “平成30年度消費者購買動向調査(千葉県の商圏)”. 千葉県. 2019年5月31日閲覧。
  2. ^ 地区展図録 文化はぐくむ城のまち -館山- 館山”. たてやまフィールドミュージアム. 館山市立博物館. 2018年3月11日閲覧。
  3. ^ さとみ物語テキスト版 5章-2 館山城下町の建設”. 館山市立博物館. 2018年3月11日閲覧。
  4. ^ 企画展特別展図録 No.26 館山藩ー稲葉家と藩士たちー 3.藩士の姿 - たてやまフィールドミュージアム(館山市立博物館)]”. たてやまフィールドミュージアム. 館山市立博物館. 2018年3月11日閲覧。
  5. ^ 平年値ダウンロード”. 気象庁. 2024年2月閲覧。
  6. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年2月閲覧。
  7. ^ 『日本歴史地図 原始・古代編 下』竹内理三等、柏書房、1982年、289頁
  8. ^ たてやまフィールドミュージアム”. enjoy-history.boso.net. 2019年2月28日閲覧。
  9. ^ 市村高男「豊臣政権と房総―里見分国上総没収をめぐって―」『千葉県史研究』2号、1994年。
  10. ^ 風景画15.富士三十六景 房州保田ノ海岸 (ふじさんじゅうろっけい ぼうしゅうほたのかいがん)”. 船橋市ホームページ. 2019年2月28日閲覧。
  11. ^ 参考『イラストで見る箱館戦争』(新人物往来社)
  12. ^ 市制80年と 館山駅100年 歩み振り返る きょうから館山市博で記念展”. 房日新聞社. 2019年8月17日閲覧。
  13. ^ 高まる週休二日制熱 ためらう国よそ目に『朝日新聞』昭和49年(1974年)10月3日朝刊、21面
  14. ^ 「安房国分寺跡」『千葉県の歴史 資料編 考古3(県史シリーズ11)』千葉県、1998年 pp. 16-19
  15. ^ 千葉県. “管内の県の機関┃安房地域”. 千葉県. 2019年7月1日閲覧。
  16. ^ 平成31年4月21日は館山市議会議員選挙の投票日です”. 館山市. 2019年5月10日閲覧。
  17. ^ a b c d e f g 館山市の姉妹都市”. 館山市. 2019年2月27日閲覧。
  18. ^ a b c d e f 第10編 その他”. 市政概要2016. 館山市. 2019年2月27日閲覧。
  19. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 国内都市との交流について”. 館山市. 2019年2月7日閲覧。
  20. ^ 第4章 私たちのまちを見つめて/全27市町村”. 「ふるさと山梨」資料【中学校編】. 山梨県教育委員会. 2019年2月27日閲覧。
  21. ^ 笛吹と災害時応援協定”. 房日新聞 (2007年7月9日). 2019年2月7日閲覧。
  22. ^ 国内都市との交流について”. 笛吹市. 2019年2月7日閲覧。
  23. ^ 日本デカンショ節大賞 姉妹都市の篠山で開催”. 房日新聞 (2012年8月21日). 2019年2月7日閲覧。
  24. ^ a b 記念碑前でデカンショ節 ルーツの篠山観光協会員ら 41人が館山訪問し”. 房日新聞 (2015年2月25日). 2019年2月7日閲覧。
  25. ^ 千葉県館山市関係のサイト”. 篠山市. 2019年2月7日閲覧。
  26. ^ 災害時応援協定 館山と倉吉が締結へ”. 房日新聞 (2012年9月4日). 2019年2月7日閲覧。
  27. ^ 里見氏が縁の倉吉市の復興支援へ 新たに職員1人派遣 館山”. 房日新聞 (2016年10月25日). 2019年2月7日閲覧。
  28. ^ 教育旅行はぜひ館山へ 埼玉・三郷市でプランPR”. 房日新聞 (2011年5月10日). 2019年2月7日閲覧。
  29. ^ 三郷市と災害協定調印 館山”. 房日新聞 (2012年10月30日). 2019年2月7日閲覧。
  30. ^ なかの里・まち連携宣言”. 喜多方市. 2019年2月7日閲覧。
  31. ^ 「なかの里・まち連携自治体」に遊びに行きませんか”. 中野区. 2019年2月7日閲覧。
  32. ^ a b 東京・中野区と6都市連携事業 館山がイベントでPR”. 房日新聞 (2009年4月1日). 2019年2月7日閲覧。
  33. ^ 館山観光PR 中野でのキャンペーン閉幕”. 房日新聞 (2009年9月30日). 2019年2月7日閲覧。
  34. ^ a b c 館山市/ベリンハム”. 姉妹提携データ. 自治体国際化協会. 2019年2月7日閲覧。
  35. ^ a b Bellingham Sister Cities Association”. Bellingham Sister Cities Association. 2019年2月7日閲覧。
  36. ^ ベ市との姉妹都市提携から半世紀”. 房日新聞 (2008年1月19日). 2019年2月7日閲覧。
  37. ^ 館山 ベ市と姉妹都市60周年 両市で記念事業”. 房日新聞 (2018年4月20日). 2019年2月7日閲覧。
  38. ^ 館山外洋ヨットクラブ べ市の国際レースに参加”. 房日新聞 (2014年9月2日). 2019年2月7日閲覧。
  39. ^ 環太平洋ヨットレース 館山外洋ヨットが参戦”. 房日新聞 (2011年9月6日). 2019年2月7日閲覧。
  40. ^ a b c d e f 館山市/ポートスティーブンス市”. 姉妹提携データ. 自治体国際化協会. 2019年2月7日閲覧。
  41. ^ a b c Port Stephens Sister Cities”. Port Stephens Council. 2019年2月7日閲覧。
  42. ^ a b 館山とポートスティーブンス 交流10周年”. 房日新聞 (2009年10月22日). 2019年2月7日閲覧。
  43. ^ NPO 安房文化遺産フォーラム: メインコンテンツ”. bunka-isan.awa.jp. 2019年7月1日閲覧。
  44. ^ 千葉県. “千葉県保健医療計画(平成30年度~平成35年度)”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
  45. ^ 千葉県. “災害拠点病院の指定について”. 千葉県. 2019年6月14日閲覧。
  46. ^ [ |- !10 |那古寺観音堂 |館山市那古 公式]
  47. ^ a b 日本の郷文化 | 名物 郷の名産物 千葉県郷自慢館山市の郷の名産物”. jpsatobunka.net. 2019年6月29日閲覧。
  48. ^ 館山炙り海鮮丼とは?|千葉県館山の新・プレミアムご当地グルメ”. www.tateyama-gourmet.com. 2019年8月18日閲覧。
  49. ^ 館山ご当地グルメが食べられるお店|千葉県館山の新・プレミアムご当地グルメ”. www.tateyama-gourmet.com. 2019年8月18日閲覧。
  50. ^ 千葉県. “館山市の国・県指定および国登録文化財”. 千葉県. 2019年6月29日閲覧。
  51. ^ ♪♪YOSHIKIさんからのメッセージが,ふるさと館山へ届きました♪♪”. 館山市役所. 2019年7月1日閲覧。
  52. ^ Inc, Natasha. “CHAI、映画「さかなのこ」ロケ地の千葉県館山市を駆け抜ける(動画あり)”. 音楽ナタリー. 2022年9月1日閲覧。






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「館山市」の関連用語

1
100% |||||

2
100% |||||

3
100% |||||

4
100% |||||

5
100% |||||

6
100% |||||

7
100% |||||

8
100% |||||

9
100% |||||

10
100% |||||

館山市のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



館山市のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの館山市 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS