荒野より (小説) 「独楽」収録本

荒野より (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/14 15:35 UTC 版)

「独楽」収録本

単行本

  • 『蘭陵王――三島由紀夫 1967.1~1970.11』(新潮社、1971年5月6日)
    • 装幀:増田幸右。布装。貼函。四六判。全355頁。黄色
    • 収録作品:「蘭陵王」のほか、昭和42年から自死までの評論・序文など。
    • 著者の希望により、「蘭陵王」は旧仮名遣い・正字体を用いている。
  • 私の遍歴時代――三島由紀夫のエッセイ1』(ちくま文庫、1995年4月24日)
    • 装幀:安野光雅。カバー装画:山本容子。カバーデザイン:渡辺和雄。全282頁
    • 解説:田中美代子「まだ文学が神聖だった頃」
    • 収録作品:「わが思春期」「私の遍歴時代」「師弟」「高原ホテル」「学生の分際で小説を書いたの記」「わが魅せられたるもの」「作家と結婚」「母を語る――私の最上の読者」「ぼくはオブジェになりたい」「小説家の息子」「実感的スポーツ論」「私の遺書」「私のきらいな人」「男の美学」「雪」「独楽」

全集

  • 『三島由紀夫全集34巻(評論X)』(新潮社、1976年2月25日)
    • 装幀:杉山寧四六判。背革紙継ぎ装。貼函。全538頁。旧字・旧仮名遣い。
    • 監修委員:石川淳川端康成中村光夫武田泰淳。編集:佐伯彰一ドナルド・キーン村松剛田中美代子
      解題・校訂:島崎博、田中美代子
    • 月報:小賀正義「日本人対日本人」。阿部勉「三島隊長の『問題提起(日本国憲法)』」。《評伝・三島由紀夫34》佐伯彰一「三島由紀夫以前(その10)」。《三島由紀夫論9》田中美代子「隠された宇宙」。「主要参考文献目録34」(作成:島崎博)。写真2葉
    • 収録作品:昭和44年2月から昭和46年11月の評論93篇。
    • ※ 同一内容で豪華限定版(装幀:杉山寧。総革装。天金。緑革貼函。段ボール夫婦外函。A5変型版。本文2色刷)が1,000部あり。
  • 『決定版 三島由紀夫全集36巻・評論11』(新潮社、2003年11月10日)
    • 装幀:新潮社装幀室。装画:柄澤齊。四六判。貼函。布クロス装。丸背。箔押し2色。
    • 編集:田中美代子、佐藤秀明、井上隆史、山中剛史。解題・校訂:田中美代子
    • 月報:松本徹「十歳の『アラビヤン・ナイト』」。大須賀瑞夫「最後の講演テープ」。[思想の航海術11]田中美代子「悪魔=展望の誤謬」
    • 収録作品:[評論]昭和45年1月から昭和45年11月までの評論70篇。[作文]幼少年時代の作文46篇。[参考作品1]共同執筆8篇。[参考作品2]異稿・断片25篇。[参考作品3]英・独文の翻訳掲載5篇(日本語原稿が見つからないもの)。[参考作品4]アンケート45篇。[参考資料(楯の会)]15篇。

注釈

  1. ^ 住所は大田区南馬込四丁目32-8である。
  2. ^ 澁澤龍彦が追悼文『絶対を垣間見んとして……』の中で、三島を「能動的ニヒリスト」と呼んだこと[22]
  3. ^ ただし、幻の六期生・須賀清は、この友人が三島宅を訪問した時期を、1970年(昭和45年)の「夏」だったとしている[28]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m 青海健異界からの呼び声――三島由紀夫晩年の心境小説」(愛知女子短期大学 国語国文 1997年3月号)。(青海・帰還 2000, pp. 58–83)。
  2. ^ a b c 山内洋「荒野より【研究】」(事典 2000, pp. 135–137)
  3. ^ a b 佐渡谷重信「荒野より」(旧事典 1976, p. 152)
  4. ^ a b c d e f 清水昶「日常の中の荒野――『真夏の死』、『孔雀』、『荒野より』、『独楽』」(清水昶 1986, pp. 60–75)
  5. ^ 田中美代子「解題――荒野より」(20巻 2002, p. 806)
  6. ^ 井上隆史編「作品目録――昭和41年」(42巻 2005, pp. 440–444)
  7. ^ 山中剛史編「著書目録」(42巻 2005, p. 597)
  8. ^ “[https://www.chuko.co.jp/bunko/2016/06/206265.html 荒野より 新装版]”. 中央公論社 (2016年6月23日). 2022年12月11日閲覧。
  9. ^ 久保田裕子「三島由紀夫翻訳書目」(事典 2000, pp. 695–729)
  10. ^ 佐藤秀明・井上隆史編「年譜 昭和41年6月下旬」(42巻 2005, p. 282)
  11. ^ a b c 三島由紀夫「荒野より」(群像 1966年10月号)。『荒野より』(中央公論社、1967年3月)、荒野・中公 1975, pp. 10–28、群像18 1990, pp. 367–378、20巻 2002, pp. 517–537に所収
  12. ^ a b c d e f g h i 奥野健男「『英霊の声』の呪詛と『荒野より』の冷静」(奥野 2000, pp. 391–420)
  13. ^ a b c d 平岡梓「倅・三島由紀夫」(諸君! 1971年12月号-1972年4月号)。「第三章」(梓 1996, pp. 48–102)。
  14. ^ 江藤淳「文芸時評」(朝日新聞夕刊 1966年9月27日号)。江藤 1989, pp. 373–377に所収。事典 2000, p. 135に抜粋掲載。
  15. ^ a b c 山本健吉「文芸時評」(読売新聞 1966年9月27日号)。山本 1969, pp. 426–427に所収
  16. ^ 三島由紀夫「危険な芸術家」(文學界 1966年2月号)。荒野・中公 1975, pp. 124–126、美学講座 2000, pp. 54–56、33巻 2003, pp. 632–634に所収
  17. ^ a b c 磯田光一「文化主義に背くもの――『荒野より』について」(図書新聞 1967年4月1日号)。「三島由紀夫と現代 文化主義に背くもの――『荒野より』について」(磯田 1979, pp. 137–140)
  18. ^ a b c d e 佐伯彰一「《評伝・三島由紀夫》――二つの遺作」(『三島由紀夫全集』3巻-4巻、6巻、10巻、13巻、17巻-19巻月報付録)(新潮社、1973年-1974年)。「第二部 追想のなかの三島由紀夫――(一)二つの遺作」(佐伯 1988, pp. 77–126)に所収
  19. ^ a b c 村松剛「解説」(荒野・中公 1975, pp. 313–319)。「I 三島由紀夫――その死をめぐって 『荒野より』」(村松・西欧 1994, pp. 30–37)に所収
  20. ^ a b c d e 中上健次「三島由紀夫の短編」(群像18 1990, pp. 306–308)
  21. ^ a b c d e f g h 佐藤秀明「序章 三島由紀夫の『荒野』」(佐藤 2006, pp. 9–19)
  22. ^ 澁澤龍彦「絶対を垣間見んとして……」(新潮 1971年2月号)。澁澤 1986, pp. 75–85に所収
  23. ^ 大野晋『日本語練習帳』(岩波新書、1999年1月)
  24. ^ 井上隆史編「作品目録――昭和45年」(42巻 2005, pp. 456–460)
  25. ^ 山中剛史編「著書目録」(42巻 2005, p. 615-616)
  26. ^ 三島由紀夫「ドナルド・キーン宛ての書簡」(昭和45年2月27日付)。ドナルド書簡 2001, pp. 190–192、38巻 2004, pp. 447–449に所収
  27. ^ a b 徳岡孝夫「第八章 いつ死ぬ覚悟を?」(徳岡 1999, pp. 209–210)
  28. ^ a b c d 鈴木亜繪美「第一章 曙(五)『楯の会』百人の兵隊――五期生 須賀清の証言」(火群 2005, p. 69)
  29. ^ 田中美代子「解説――まだ文学が神聖だった頃」(遍歴エッセイ 1995, pp. 275–282)





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