広島西飛行場
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施設
空港ターミナルビル
空港ターミナルは1961年の開港時に完成した。開港当初は東京国際空港の旅客ターミナルに次ぐ規模だった。その後、旅客数の増加などにより増改築が行われ、1984年頃には現在とほぼ同じ姿になった。 84年の改修後は増築部に出発ロビーやレストラン・売店などの機能を設置し、既存部分は到着ロビーや手荷物受取所として使われた。 以下では1988年頃から1993年の本郷移転前にかけて設置されていた施設を紹介する。
- 1階
- 案内所
- 到着ロビー
- 手荷物受取所
- サロンド・テ・モーツァルト(バッケンモーツアルトが運営する喫茶店。到着ロビーにあった。)[8]
- 航空各社の搭乗手続きカウンター
- バス・タクシー乗り場
- 2階
- 3階
- 展望デッキ
1993年の本郷移転後はターミナルとしての機能を旧到着ロビー跡に集約し、旧出発ロビーはメイプルプラザと称して物産館やスーパーマーケット、セガのゲームセンターが入る施設に転用されたが、集客に苦戦し数年で閉鎖された。その後は現在までサッカーチームサンフレッチェ広島の事務所として1階部分を使用されている。
過去の就航路線
国内線(広島空港時代)
ここでは1993年10月当時の路線を示す。
航空会社 | 就航地 |
---|---|
全日本空輸 | 東京国際空港、新千歳空港、那覇空港、仙台空港 |
エアーニッポン | 鹿児島空港 |
日本エアシステム | 東京国際空港 |
日本航空 | 東京国際空港 |
ジェイエア | 松山空港、大分空港、小松空港、長崎空港 |
かつての定期就航路線
航空会社 | 就航地 |
---|---|
全日本空輸 | 大阪国際空港、福岡空港、北九州空港、大分空港、鹿児島空港、岩国飛行場、米子空港 |
東亜国内航空 | 大阪国際空港、松山空港、北九州空港、大分空港、出雲空港、米子空港 |
西瀬戸エアリンク | 松山空港、大分空港 |
かつて就航計画があった路線・航空会社
国際線(広島空港時代)
航空会社 | 就航地 |
---|---|
アシアナ航空 | 金浦国際空港 |
日本航空 | 金浦国際空港 |
香港ドラゴン航空 | 啓徳空港 |
広島西飛行場時代
航空会社 | 就航地 |
---|---|
ジェイエア | 新千歳空港、福島空港、新潟空港、小松空港、関西国際空港、南紀白浜空港、出雲空港、鳥取空港、松山空港、高知空港、長崎空港、大分空港、鹿児島空港 |
日本エアコミューター | 宮崎空港、鹿児島空港 |
中日本エアライン | 富山空港 |
フェアリンク | 仙台空港、鹿児島空港 |
参考資料:
- [1] - J-AIRプレスリリース
- [2] - 2001年度上期の路線計画
- [3] - 2002年度上期の路線計画
- [4] - 2002年度下期の路線計画
- [5] - 2005年度上期の路線計画
- [6] - 大阪教育大学社会学部地理学研究室会報
また、ジェイエアは設立当初から2005年の撤退まで拠点空港としていた。
アクセス
運行本数・運賃・経路等の詳細は、該当項目や公式サイトにて最新情報を確認のこと。
広島空港・広島西飛行場であった当時は、構内を始終点とする路線バスが数多く運行されていた。ヘリポートとなった現在でも、近隣に三菱重工業の広島製作所(観音工場)があることなどから、構内を始終点とするバスが朝晩を中心に運行されている。
定期便就航当時は、広島空港発着便との乗り継ぎに必要な時間が「150分以上[15]」と案内されていた。両空港を直通する公共交通機関はないため、広島駅や紙屋町(広島バスセンター)にて乗り継ぐことになる。
- ^ 第ニ図 広島ヘリポート ホーム>政策・仕事>航空>空港一覧 国土交通省
- ^ 広島空港ビルディング株式会社,『航空ひろしま』vol.8,P8-12,1991
- ^ 「東亜国内航空 YS11機 広島空港でオーバーラン」『中國新聞』昭和46年8月3日夕刊.1面
- ^ 広島空港ビルディング株式会社,『航空ひろしま』vol.7,P42,1991
- ^ 広島空港ビルディング株式会社,『航空ひろしま』vol.9,P20,1992
- ^ 広島空港ビルディング株式会社,『航空ひろしま』vol.9,P8,1992
- ^ イカロス出版,『月刊エアライン』No173,P9,1993
- ^ 広島空港ビルディング株式会社,『航空ひろしま』vol8,P34,1991
- ^ 広島空港ビルディング,『航空ひろしま』vol2,p22-23,1988
- ^ 広島空港ビルディング,『航空ひろしま』vol5,p35,1990
- ^ 広島空港ビルディング,『航空ひろしま』vol5,p34,1990
- ^ 広島空港ビルディング,『航空ひろしま』vol3,p26,1989
- ^ 広島空港ビルディング,『航空ひろしま』vol6,p34,1990
- ^ イカロス出版,『月刊エアライン』1988年8月第110号,P44,1988
- ^ JAL国内線 - 乗り継ぎのご案内
- ^ 1990年代の主力機はボーイング747、DC-10、L-1011などのジェットエンジンが3発ないし4発の旅客機であり、このクラスの旅客機が離着陸するには最低2,500m以上の滑走路を必要とする。
- ^ a b 第1回「広島西飛行場あり方検討委員会」資料(その2) (PDF) - 広島市公式サイト
- ^ a b 重点施策一覧 7 広島西飛行場の利用促進 平成21年度(2009年度)[リンク切れ] - 広島市公式サイト
- ^ 広島県ホームページ 知事記者会見(2007年(平成19年)10月17日)
- ^ 2007年10月23日記者会見 Archived 2012年1月11日, at the Wayback Machine. - 広島市公式サイト
- ^ 暦年・年度別空港管理状況調書 (PDF) - 国土交通省航空局(100ページに広島西飛行場)
- ^ JALグループ、再生に向けた2010年度路線便数計画を策定 - 日本航空2010年4月28日付けプレスリリース
- ^ 広島西飛行場「撤退」表明 県、年6億円赤字で市に 47news2009年10月22日
- ^ 【社説】広島県・市トップ会談 飛行場 連携の第一歩に - 中国新聞2011年1月28日
- ^ “平成22年12月27日(月) 広島市長との会談がありました”. 広島県 (2010年12月27日). 2012年8月19日閲覧。
- ^ “平成23年第1回定例会 議決事件一覧表”. 広島市議会 (2011年3月9日). 2015年5月25日閲覧。
- ^ 広島西飛行場が廃港へ 定期路線持つ空港で初めて -朝日新聞2011年3月9日付
- ^ 広島西飛行場の廃港決まる - 中国新聞2011年3月9日
- ^ 【社説】西飛行場廃港受け入れ 空港アクセス改善急げ - 中国新聞2011年5月28日付
- ^ “広島ヘリポートが業務開始”. 中国新聞 (2012年11月15日). 2012年11月15日閲覧。
- ^ 広島経済新聞:2019年6月3日閲覧
- ^ “産業団地「広島イノベーション・テクノ・ポートⅡ」を開発します(ニュースリリース)”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年4月29日閲覧。
- ^ 『東亜国内航空YS11機 広島空港でオーバーラン 訓練中、着陸に失敗』 - 中国新聞 1971年8月3日夕刊 1ページ
- ^ 『東亜国内機のオーバーラン 管制通信を誤解』 - 中国新聞 1971年8月4日 15ページ
- ^ “打ち上げ花火で枯れ草に引火し火災、広島市の飛行場跡地”. TBSニュース (2022年1月30日). 2022年1月30日閲覧。
固有名詞の分類
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