平成11年台風第16号 平成11年台風第16号の概要

平成11年台風第16号

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/11 19:56 UTC 版)

台風第16号(Zia、ジア)
トロピカル・ストームSSHWS
台風第16号
発生期間 1999年9月14日 15:00
15日 15:00
寿命 1日
最低気圧 985hPa
最大風速
(日気象庁解析)
23 m/s (45 knot)
最大風速
米海軍解析)
45 knot
被害総額 21億円
上陸地点 宮崎県南部
死傷者数 死者7名、行方不明者1名、負傷者11名
被害地域 日本
プロジェクト : 気象と気候災害
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概要

経路図

9月11日に日本の南海上で熱帯低気圧が発生。当初、この低気圧は台風に発達することはないと予想されていたが、その予想に反して発達しながら九州方面に北上し、14日に鹿児島県種子島近海(都井岬の南)で最大風速が17.2m/sを超えたため、台風16号となった。台風は14日17時頃に、中心気圧985hPaで宮崎県南部に上陸。15日3時頃には愛媛県宇和島市付近に再上陸し、四国を縦断して同日10時頃に兵庫県明石市付近に再上陸した。さらに近畿地方から中部地方を経て、15日15時に長野県飯田市付近で熱帯低気圧に変わった[1]

この台風のように、陸地に近い海域で熱帯低気圧が台風に昇格した例は、この他に平成16年台風第11号平成21年台風第9号などが挙げられる。

一方で、この間本州付近には前線が停滞しており、台風の北上とともに前線の活動も活発化したため、東北地方から九州地方にかけての広い範囲で大雨が降った。期間降水量は、岐阜県高鷲村蛭ヶ野で519mmに達したほか、岐阜県や大分県高知県徳島県などの一部で300~450mmとなった。この大雨によって長良川が氾濫するなど、岐阜県を中心に大きな被害が出た[1]

被害

この台風によって、死者7人、行方不明者1人、負傷者11人の人的被害が確認されたほか、住家全壊9棟、半壊22棟、床上浸水308棟、床下浸水3,006棟などとなっている[1]。さらに、被害総額は21億円に達した[2]

脚注

外部リンク


  1. ^ a b c 前線、台風第16号 平成11年(1999年) 9月14日~9月16日”. www.data.jma.go.jp. 2020年4月27日閲覧。
  2. ^ デジタル台風:台風199916号 (ZIA) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年4月27日閲覧。


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