小嶋敬二 小嶋敬二の概要

小嶋敬二

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/05 01:00 UTC 版)

小嶋 敬二
Keiji Kojima
個人情報
本名 小嶋 敬二
こじま けいじ
愛称 社長
生年月日 (1969-11-09) 1969年11月9日(53歳)
国籍 日本
身長 174cm
体重 90kg
チーム情報
所属 日本競輪選手会富山支部
登録地は石川県
期別 74期
分野 競輪
役割 選手
特徴 先行・捲り
アマ所属チーム
1985-1988
1988-1992
金沢高等学校
日本大学
プロ所属チーム
1994-
日本競輪選手会富山支部
グランツール最高成績
主要レース勝利
高松宮記念杯競輪 2003,2007
寛仁親王牌 2005,2007
西日本王座決定戦 2007-2008
ふるさとダービー 1回
ルーキーチャンピオンレース 1994
S級S班 2008-2010
最終更新日
2012年9月20日


自転車競技での戦績

金沢高等学校在学時から自転車競技で数々の成績を収め、卒業後はソウルオリンピック出場を目指して日本大学文理学部社会学科[1]に進学したが在学中の出場はかなわず、卒業後もアマチュアとして活躍を続けた。

1992年バルセロナオリンピックでは1000mタイムトライアルは順当だったが、当時スプリントで無敵を誇った齋藤登志信の予選落車によってスプリント代表も手にし2種目出場を果たした。自転車競技界最強を自ら実証しようと、周囲の説得にも耳を貸さずアマ全日本選手権ロードに出場したことがある(結果はリタイア)。

なおプロ解禁となったアトランタ以降のオリンピックには出場していないが、アマ時代を含んで世界選手権自転車競技大会にも、1990年・1995年〜1997年の4回出場している。

競輪での戦績

オリンピックへのこだわりから、競輪学校への入学は全試験免除ながら年齢制限ギリギリでとなったが、アマチュア時代の実績を生かして在校成績断然トップ(全104走で1着81回)で卒業記念レースも優勝、無事に競輪選手となった。

1994年8月5日花月園でのデビュー戦は終始イン詰まりで4着も[2]、その開催も含めて新人リーグ全10場所とルーキーチャンピオンレースの、11場所連続優勝を果たす大記録を残した[3]

早くにS級特進を果たすなど快進撃を重ね、中部を代表する先行選手として一流の仲間入りを果たすが、なかなかタイトルには手が届かなかった。若手時代から中部ラインの先頭を走っており、決勝戦で山田裕仁や山口兄弟(幸二富生)らの特別競輪制覇のアシストをする事も多かったが、故に「ペースメーカー」、「暴走機関車」とまで揶揄される事もあった。1999年3月の静岡競輪場での日本選手権競輪決勝では、ゴール直前先頭を走っていた神山雄一郎をゴール後とらえたと思い、思わずガッツポーズをしてしまったこともある(実際には神山の方が微差で残っており、神山はこの勝利でグランドスラムを達成した)。

そのような悔しい思いにもめげることなく、2002年6月に松阪競輪場で行われたふるさとダービーを完全優勝(4日連続1位)して勢いに乗ると、翌2003年高松宮記念杯競輪でも優勝し、ついにGIタイトルホルダーの仲間入りを果たした。

2005年は年始より重度の肺炎を患い不調であったが、そのような中で練習と身体の回復に努め、苦労した中寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメントで2つ目のタイトルを手にした。だが以降は力量がありながらトーナメント勝ち上がり戦での途中脱落が続いてファンを不思議がらせていた。

しかし2007年2月に宇都宮競輪場での東西王座戦で完全優勝(3日連続1着)を果たして立ち直りのきっかけを掴み、その勢いのまま6月の高松宮記念杯競輪で2年ぶりの特別競輪優勝を果たし(これは決勝戦打鐘過ぎ3角で起こった落車の影響により車体故障を起こしながらの勝利であり、小嶋の強さを一層際立たせた)、さらには約1ヵ月後の寛仁親王牌も制して特別競輪の連勝を果たした。

2008年よりS級S班格付となり、2月には別府競輪場で開催された東西王座戦を連覇。これを含む年間賞金獲得額上位で2009年もS級S班の格付を維持し、その後も2010年まで維持し続けた。

2011年現在、記念競輪を捲りで優勝するなど、40代以上の自力選手としては史上最強クラスである。

2017年3月9日の小倉FIナイター最終日第9Rにて、通算700勝(史上68人目)を達成した[4][5]

2019年5月5日第73回日本選手権競輪(松戸)最終日の第1レースにて、S級戦での通算700勝を達成[6]

2020年3月17日、佐世保競輪初日の第9Rにて、S級戦では史上初となる、50代選手の打鐘先行で勝ち星を挙げた。ただ、晩年は脚力の衰えもあり、2020年下期(7月 - 12月)で1996年4月以来24年ぶりとなるS級2班へ降班した[7]。さらに、2023年上期からは約30年ぶりにA級1班へ降格する。

2022年11月28日富山FI初日第9レース(予選)で勝利(2着入線であったが繰り上がり)し、通算800勝を達成[8][9]。現役では900勝を達成した神山雄一郎に次ぐ2位の記録である(2023年6月3日時点で810勝[10])。

2023年上期からは28年ぶりにA級に陥落したが、今後も現役を続けることを宣言している[11][12]

主な獲得タイトル


  1. ^ こんばんわ - < DIARY > 小嶋敬二オフィシャルWEBサイト 2011年4月22日(金曜日)
  2. ^ 小嶋敬二選手(74期 石川) 金字塔700勝達成! けいりんマルシェ
  3. ^ スポーツ報知 2017年3月30日「KEIRIN報知」小嶋700勝生んだデビュー戦の敗北
  4. ^ 【競輪】小嶋敬二が700勝達成 - スポーツ報知、2017年3月9日
  5. ^ 500勝を達成したのも小倉競輪場だった。
  6. ^ 小嶋敬二がS級700勝 松戸競輪「日本選手権」最終日 スポーツ報知
  7. ^ “小嶋敬二 24年ぶりにS2へ陥落 競輪20年後期級班”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年4月1日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202004010000141.html 2020年4月1日閲覧。 
  8. ^ “小嶋敬二、現役2位の通算800勝達成/富山”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2022年11月28日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202211280000852.html 2022年11月28日閲覧。 
  9. ^ 小嶋敬二が通算800勝達成”. netkeirin (2022年11月28日). 2022年11月28日閲覧。
  10. ^ “神山雄一郎 G1では史上最多の優勝16回&グランドスラム 競輪界初の賞金2億円も達成/函館”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2023年6月4日). https://www.nikkansports.com/public_race/news/202306040000168.html 2023年6月4日閲覧。 
  11. ^ 小嶋敬二が現役続行を宣言!「神山さんに追いつきたい」/松戸”. 日刊スポーツ (2022年12月7日). 2022年12月8日閲覧。
  12. ^ 【名古屋競輪・ミッドナイト】28年ぶりA級走る小嶋敬二「正直、楽しみも不安もあります」”. 東京スポーツ (2023年1月1日). 2023年1月2日閲覧。
  13. ^ INTERVIEW -PERSONAL HISTORY- 1/2 2010年
  14. ^ 涙の贈り物 - SPEEDチャンネル キャスターブログ 阿部宣祐、2013年9月30日
  15. ^ ブラマヨ自転車部 【金超人&金美人ナマSP】の番組概要ページ - gooテレビ番組(関東版)2014年2月11日
  16. ^ 黒川茂高、豪快先行復活だ/小田原 - 日刊スポーツ、2014年12月18日
  17. ^ INTERVIEW -PERSONAL HISTORY- 2/2 2010年
  18. ^ YouTube「東スポ@チャンネル・小嶋敬二がサイクルショップ「keiG」を金沢市内にオープン 」(2011年8月18日)
  19. ^ 『第67回高松宮記念杯競輪【GI】』出場予定選手一覧表
  20. ^ 出場予定選手一覧 「被災地支援競輪第67回高松宮記念杯競輪」 - KEIRIN.JP
  21. ^ 選手変更の状況について - KEIRIN.JP 配信日:2016年6月15日
  22. ^ スポーツ報知 2016年6月22日 「報知LINEトーク 小嶋敬二 夢現」
  23. ^ 予備! - < DIARY > 小嶋敬二オフィシャルWEBサイト 2016年6月14日(火曜日)
  24. ^ 予備の1日 - < DIARY > 小嶋敬二オフィシャルWEBサイト 2016年6月16日(木曜日)


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