千房
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/12 07:52 UTC 版)
海外事業
海外の店舗一覧
海外に千房-BasicStyle-を6店舗構えている[注釈 3]。
- 台湾
- 高雄漢神アリーナ店
- ベトナム
- Ha Noi Kim Ma店
- CHIBO Trung Hoa Nhan Chinh店
- アメリカ合衆国
- Hawaii Honolulu店
- 中華人民共和国
- 千房 寧波阪急店
- フィリピン
- CHIBO MITSUKOSHI BGC店(千房 三越BGC店)
広がる海外進出での工夫
現地の人が好みそうな味に寄せたレシピの考案、海外の人に喜ばれるお辞儀でのおもてなし等が海外進出成功の鍵になっている[19]。
経済界大賞「社会貢献賞」受賞
受刑者を積極的に採用し続けるほか、コロナ禍でもパート・アルバイトも含め従業員の雇用を守り続けた姿勢を評価され、第四十六回経済界大賞 社会貢献賞を受賞した[27]。
再犯率を下げるための「職親プロジェクト」
元受刑者の就労支援に取り組んでいる。元々は、創業時の1973年（昭和48年）、オイルショックで人材不足だったことが影響している。当時の社長であった中井政嗣は、学歴・職歴・経験問わず、履歴書も不要ということで人を採用していた。やがて法務省から受刑者の就労支援への協力依頼をもらい、2013年（平成25年）には日本財団と関西の企業7社とともに「職親プロジェクト[14]」を発足する[28]。
中井政嗣
- 職歴・経歴
- 1945年（昭和20年）奈良県生まれ。
- 1961年（昭和36年）中学を卒業と同時に乾物屋に丁稚奉公。
- 1967年（昭和42年）大阪住吉にて千房の前身となる「お好み焼 喜多八」を受け継ぎ独立[8]。
- 1973年（昭和48年）大阪ミナミ千日前にお好み焼専門店「千房」を開店。
- 1986年（昭和61年）40歳にして大阪府立桃谷高等学校を卒業。
- 2018年（平成30年）三男の貫二氏に事業承継し、代表取締役会長となる。
現在、社会問題化している青少年の教育に対し、経験をふまえた独特の持論が社会教育家として注目を集め、全国各地の教育委員会・PTA・経営者団体・企業での講演は多くの人々に感動を呼び起こしている。2008年（平成20年）6月30日テレビ東京系「カンブリア宮殿」、同年8月17日NHK「ルソンの壺」に出演[29]。
- 受賞歴
- アントレプレナー大賞 最優秀賞
- 農林水産大臣賞、大阪府産業功労賞
- 作田明優秀賞
- 内閣総理大臣賞（安心安全なまちづくり関係功労者）
- 公益財団法人社会貢献支援財団 社会貢献者表彰[29]
笑福亭鶴瓶との関係
ラジオ大阪で長年にわたり、日曜深夜に放送されていた「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」の番組スポンサーについていたこともあり、早い段階から、関西のみならず全国各地のリスナーにその名を知られている。特に深夜ラジオは昼と違い、全国各地に電波が飛ぶこともあり、これにより知名度がゲリラ的に浸透した、といういわば稀有な例とも言える。また社長の中井は同番組のパーソナリティである笑福亭鶴瓶と仲が良いため、鶴瓶がハワイに別荘を持っている関係から、千房のハワイへの出店も決まった。鶴瓶がハワイに休暇に来た際は、必ずハワイの千房に行くのが日課となっているという（かつて読売テレビ系で深夜に放送されていた「鶴瓶・上岡パペポTV」から）。
このように鶴瓶と仲が良かった関係から、現在も裏メニューとして「ぬかるみ焼」が存在し、全店舗で注文が可能である[30]（中身は同店の人気メニューである「ミックス焼」と全く同じもの。ちなみに当時「ミックス焼」が750円だったのに対し、「ぬかるみ焼」は600円で提供していた）[31]。
中井貫二
- 職歴・経歴
大阪府出身。清風南海高等学校、慶応義塾大学経済学部を卒業後、野村證券に14年間勤務。父の中井政嗣さんが創業した「千房」の2代目社長になる予定だった長兄の急逝にともない、2014年（平成26年）専務として「千房」に入社。社内の改革を推し進め、45周年となった2018年（平成30年）に社長に就任。大阪外食産業協会会長[32]、道頓堀商店会副会長など要職に就く一方、篤志面接委員として受刑者の改善更生に向けた面接、講話活動を行い再犯防止に取り組む。受刑者の更生保護を目指す公益社団法人OMOIYARIプロジェクト理事も務める[33][28]。
- 2025年日本国際博覧会への出展を表明
大阪外食産業協会会長[32]として、2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）への出展を表明した。同協会はいったん資金確保の難しさから内定を辞退する方針を固めたが、敷地面積を当初計画の約3分の1に縮小して出展する[34]。
注釈
- ^ 担当教員は稲岡大志である。
- ^ 2017年度では会社案内作成[20]、2018年度では海外事業部にフォーカスした会社案内作成[21]、2020年度ではパンフレット作成[22]、2021年度ではSDGsの視点から新たな会社案内が作成された[23]。
- ^ a b 2023年2月6日時点
出典
- ^ a b 千房株式会社 第18期決算公告
- ^ a b 千房、お好み焼きの小麦粉を全て国産に 国内全店で-日本経済新聞・2016年12月7日
- ^ 豚抜きお好み焼き、千客万来 訪日客「本場は違う」-朝日新聞デジタル・2019年2月1日
- ^ 小麦不使用「グルテンフリー」お好み焼き 千房が開発-日本経済新聞・2017年11月6日
- ^ お好み焼き専用キャベツ開発 千房が20年にも導入-日本経済新聞・2019年4月13日
- ^ お好み焼店を「カッコよく」した革命児 出店は一等地に限定、高級ブランドを確立- LEADERS FILE
- ^ a b c d 企業理念｜千房ホールディングス株式会社千房ホールディングス株式会社
- ^ a b 創業ものがたり―中井政嗣氏インタビュー- 講演会・講師の講演依頼.com
- ^ a b c d e f 沿革｜企業情報｜千房ホールディングス株式会社
- ^ https://www.ora.or.jp/wp-content/uploads/2017/09/20170810.pdf 3ページ
- ^ 世界最大のお好み焼き完成／直径８メートル、ギネスに申請-四国新聞社・2002年11月3日
- ^ Largest okonomiyaki- ギネスワールドレコーズ
- ^ 長男から三男へ、思いをつないだ事業承継（前編）| 事業継承 | Biz Clip
- ^ a b 千房株式会社 中井政嗣 社長 | 日本財団職親プロジェクト
- ^ お好み焼「千房」社長に現状などを聞く | 日本財団ブログ「みんながみんなを支える社会」に向けて
- ^ 大阪名物・千房の「お好み焼き」を機内でお楽しみいただけます～機内食 PEACH DELI の秋メニューで登場～- Peach Aviation株式会社
- ^ 平成30年7月23日 株式会社 JACKALMAN が千房グループの一員になりました | 新着情報 |千房株式会社
- ^ 2019年9月15日 千房の新業態『おでん すみ吉』がオープン！！ | 新着情報 |千房株式会社
- ^ a b 千房ホールディングス株式会社 インタビューレポート | 大阪経済大学経営学部「地域企業連携実習」 | note
- ^ 【2017年度】杉本俊介ゼミ「志プロジェクト」成果報告会｜大阪経済大学
- ^ 【2018年度】杉本俊介ゼミ「志プロジェクト」 成果報告会｜大阪経済大学
- ^ 【2020年度】杉本・稲岡ゼミ「志プロジェクト2020」オンライン成果報告会｜大阪経済大学
- ^ 【2021年度】稲岡大志ゼミ 「志プロジェクト」成果報告会｜大阪経済大学
- ^ 千房｜店舗案内｜千房ホールディングス株式会社
- ^ ぷれじでんと千房｜店舗案内｜千房ホールディングス株式会社
- ^ 千房エレガンス｜店舗案内｜千房ホールディングス株式会社
- ^ 経済界大賞 社会貢献賞を受賞いたしました。｜新着情報｜千房ホールディングス株式会社
- ^ a b 中井貫二のプロフィール - 株式会社公文教育研究会
- ^ a b 中井政嗣のプロフィール - 株式会社システムブレーン
- ^ 伝説の裏メニューぬかるみ焼[リンク切れ] - 大阪日日新聞・2012年5月11日
- ^ (6) お好み焼き 進化し続ける味[リンク切れ] - MSN産経ニュースwest・2011年9月25日
- ^ a b ORA会長就任のお知らせ | 新着情報 | 千房株式会社
- ^ 団体概要 | 公益社団法人ＯＭＯＩＹＡＲＩプロジェクト
- ^ 大阪外食産業協会、万博出展を一転決定 規模は大幅縮小- 日本経済新聞・2023年1月26日
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