上総氏 上総氏の概要

上総氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/25 14:16 UTC 版)

上総氏
家紋
九曜
本姓 桓武平氏良文
坂東平氏
家祖 平忠常
種別 武家
出身地 上総国
主な根拠地 上総国下総国
著名な人物 上総広常
支流、分家 千葉氏相馬氏印東氏、印西氏、印南氏、長南氏、長北氏、庁南氏、庁北氏、伊南氏、伊北氏、周東氏、周西氏、埴片氏、佐野氏、天羽氏、金田氏、円城寺氏、潤野氏、木内氏、大椎氏、臼井氏、角田氏
凡例 / Category:日本の氏族

経歴

平常長の死後、その長男の佐賀常家上総権介の地位を世襲したが、嗣子を残さず没した為、五弟の常晴が養子となる形で上総介の地位と先祖代々の下総国相馬郡を有し相馬五郎と名乗った。これが上総氏の始まりである。

尚、常家の次弟の常兼千葉大夫と号し、この系統が千葉氏となり、ここに房総平氏は二分されることになったのである。尤も、上総氏の方が嫡流で千葉氏は庶流であった。

平常晴は息子の常澄と仲が悪かったのか、兄・常兼の長男であるが庶子の常重養子として家督及び相馬郡を譲った。これを不服に思った常澄は源義朝を抱き込んで相馬郡を奪回することに成功した。相馬郡を巡る争いは常重の息子・千葉常胤の代まで尾を引いている。

平常澄の後を長男・伊西常景が継いだが、弟である次男・印東常茂に打倒され地位を奪われた。印東常茂は藤原親雅を介して平氏に近付き、他方、八弟の介八郎広常源氏に近付き、一族は二分されるようになった。

1180年源頼朝が挙兵すると、広常は上総氏全一族を掌握して頼朝の許に駆け付け、一方、大番役として京都にいた印東常茂は平家の頼朝追討軍に先陣押領使として加わったが、富士川の戦いで広常により討たれた。かくして広常は名実とともに上総氏の当主になった訳である。

その後、上総広常は佐竹氏追討等数々の武功を立てたが、その振る舞いに傲慢な所が多く、頼朝に謀反の疑いを掛けられ、嫡子・能常と共に1183年に頼朝の意を受けた梶原景時によって斬殺された。所領は没収され、広常の弟達も千葉常胤にお預けの身になった。後に広常が納めた文章から広常の無実が明らかとなり、弟達は放免されたが、一連の頼朝のこの行為は来たるべき大豪族抑圧政策の前触れと言えよう。

広常滅亡後、上総権介の地位は常胤の孫・境常秀が継いだが、常秀の息子・千葉秀胤の代に義兄の三浦泰村に属して1247年宝治合戦にて族滅した。

上総氏館跡について

上総氏の館跡の正確な位置は今もって不明だが、近年、千葉県夷隅郡大原町(現いすみ市)や御宿町一帯で中世城館址の調査が行なわれ、特に上総広常の館跡についての検討が進められた。調査に基づいた検討成果は以下の論文を参照。

  • 加藤晋平 1993年 「上総介広常の居館址はどこか」 潮見浩先生退官記念事業会編『考古論集-潮見浩先生退官記念論文集-』広島大学文学部考古学研究室に所収。

上総氏歴代当主




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