レクサス・LX
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/05 01:33 UTC 版)
4代目「LX600」(2022年- )VJA310W
レクサス・LX(4代目) VJA310W型 | |
---|---|
LX600 EXECUTIVE | |
概要 | |
製造国 | 日本 |
ボディ | |
乗車定員 | 4・5・7名 |
ボディタイプ | 5ドア SUV |
駆動方式 | 四輪駆動(AWD) |
プラットフォーム | GA-Fプラットフォーム |
パワートレイン | |
エンジン | V35A-FTS型 3,444cc V型6気筒 IC付ツインターボ |
変速機 | 10AT(Direct Shift-10AT) |
サスペンション | |
サス前 | ダブルウィッシュボーン式 |
サス後 |
トレーリングリンク式 (前後共にスタビライザー付) |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,850mm |
全長 | 5,100mm |
全幅 | 1,990mm |
全高 | 1,885 - 1,895mm |
車両重量 | 2,540 - 2,600kg |
年表(日本仕様)
- 2021年10月14日
- 日本時間の午前1時30分より、レクサスのYouTube公式チャンネルにてワールドプレミア[4]。同時に、レクサス公式サイト上でも概要が発表された。
- 2022年1月12日
- 日本仕様車が初のフルモデルチェンジを発表し、同日より発売された[5]。
- プラットフォームにレクサスで初となるGA-Fプラットフォームが採用され、ラダーフレーム構造を刷新。溶接技術の最新化によりフレームが軽量且つ高剛性化された。ボディは高張力鋼板の採用範囲の拡大やボンネット・ルーフ・ドアパネルをアルミニウム化[注 14]。さらにはパワートレーンの搭載位置を後方に70mm・下方に28mm移動したことで、3代目に比べて約200kgの大幅な軽量化と低重心化、前後重量配分の改善が図られた。
- パワートレインはエンジンの排気量を3.5Lにダウンサイジングしつつ、ターボ化により出力・トルクともに向上したV35A-FTS型に換装。トランスミッションは10速化によりギアステップのクロス化や全体のギアレンジのワイドレシオ化を実現し、発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動する「Direct Shift-10AT」へ変更された。
- パワーステアリングは油圧式からモーターと減速機を用いた電動タイプへ変更され、ブレーキペダルの操作量をセンサーで検出して最適な制動力を油圧ブレーキにより創出する電子制御ブレーキシステムが採用された。
- フロントデザインは7組のフローティングバーで立体形状をつくり、フレームレス化された新たなスピンドルグリルが採用され、ヘッドランプはL字形状のクリアランスランプ(デイタイムランニングランプ機能付)を立体形状にするとともに、インナーレンズを二重化してそれぞれに異なる段差が設けられた。リアデザインは2代目NXで導入された「L E X U S」のバラ文字ロゴとなり、リアコンビネーションランプのテールランプはL字形状と一文字を組み合わせたデザインとなった。
- タイヤ・アルミホイールはレクサスで最大径となる22インチが新たに設定され、アルミホイールはブラックと切削光輝を組み合わせたデザインとなっている。
- レクサスで初となる指紋認証スタートスイッチが採用され、スマートキーを携帯してブレーキを踏みながらスタートスイッチ中央の指紋センサーにタッチすることで車両に登録された指紋情報と照合を行い、指紋情報が一致しなければエンジンが始動しない機構となっている。
- ラインナップは標準仕様となるLX600を軸に、後席空間の拡充と寛ぎに重点が置かれた4人仕様の"EXECUTIVE"、フロント・センター・リアの3つのディファレンシャルロックを装備し、扁平率が高い18インチタイヤを採用。ホイールをマットグレー塗装、ホイールアーチモールをブラック塗装、フロントグリルを黒光輝塗装とした専用デザインを採用した"OFFROAD"が設定された。
- 2022年7月1日
- 日本を含む世界各国からトヨタ自動車の生産能力を大幅に上まわる受注を受けていることから、同社は一旦注文を停止することを公式サイトにて発表した[6]。
-
LX600"Executive"
(フロント) -
LX600"Executive"
(正面) -
LX600"Executive"
(リア) -
LX600"Offroad"
(フロント)
レクサスミーツで撮影 -
LX600"Offroad"
(サイド)
レクサスミーツで撮影 -
LX600"Offroad"
(内装)
レクサスミーツで撮影
注釈
- ^ A343Fは、乗用車的な使われ方をし、走行距離に比して発進・停止頻度の少ない北米の交通事情にマッチしたもので、米国製SUVのATの仕様も大同小異であり、耐久性に遜色はない。これに対してA442Fは、長距離のオフロード走行や業務用途、架装による車両総重量の増加をも視野に入れた設計である。
- ^ J.D. Power and Associates 2002 Initial Quality Study
- ^ Lexus Ranks Highest in Vehicle Dependability for the 11th Consecutive Year
- ^ Variable Gear Ratio Steering の略。日本車としてはホンダ・S2000のVGSに次ぐ2例目。
- ^ 現在ではナイトビューと呼称。近赤外線ランプと近赤外線カメラを組み合わせ、肉眼では見えにくい暗闇の中の人や動物を可視化する補助システム。ランプはフロントバンパー、カメラはフロントグリルにそれぞれ装備され、映像はダッシュボード上からフロントウインドシールド左下(右ハンドルでは右下)に投影される。
- ^ Electoronic Controlled Transmission の略。トヨタの電子制御式ATの名称。
- ^ 騒音、変速ショックではアイシンAW(現・アイシン)製が優れ、許容トルク容量、耐久性などはアイシン精機(現・アイシン)製が上回る。重量差は約40kg。
- ^ 北米は車幅灯10W、サイドマーカーあり。日本国内は車幅灯5W、サイドマーカーなし。
- ^ 『Market Avenue』 2008年1月8日
- ^ 『日中経済通信』 2008年1月11日
- ^ 2015年4月より開始したVehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム)の新たな情報サービス。
- ^ 日本で販売されるレクサス車のボディカラーで唯一、トヨタブランドと共用されるボディカラーである。
- ^ ボディカラーに「グラファイトブラックガラスフレーク」を選択した場合、ドアミラーはボディカラー同色となる。
- ^ ルーフのアルミニウム化はレクサスで初。
出典
- ^ 『LEXUS、フラッグシップSUV「LX」を新発売』(プレスリリース)LEXUS、2015年8月20日 。
- ^ 『LEXUS、LXを一部改良』(プレスリリース)LEXUS、2017年8月3日 。
- ^ 『LEXUS、GS、IS、CT、LX、RX、NXに国内累計販売台数50万台達成記念特別仕様車“Black Sequence”を設定』(プレスリリース)LEXUS、2018年8月23日 。
- ^ The New LX WORLD PREMIERE lexusjpchanel
- ^ 『多様なライフスタイルに応える次世代LEXUSモデル 新型「LX」を発売』(プレスリリース)LEXUS、2022年1月12日 。
- ^ “トヨタ、新型「ランドクルーザー」とレクサス「LX」の注文停止 世界各国から生産能力を大幅に上まわる注文”. Car Watch (2022年7月1日). 2022年7月1日閲覧。
- 1 レクサス・LXとは
- 2 レクサス・LXの概要
- 3 3代目「LX570」(2007年-2022年)URJ200
- 4 4代目「LX600」(2022年- )VJA310W
- 5 脚注
固有名詞の分類
- レクサス・LXのページへのリンク