バースデー・ワンダーランド
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バースデー・ワンダーランド | |
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Birthday Wonderland | |
監督 | 原恵一 |
脚本 | 丸尾みほ |
原作 |
柏葉幸子 『地下室からのふしぎな旅』 |
製作 |
竹枝義典 本多史典 長南佳志 |
製作総指揮 | 種田義彦 |
出演者 |
松岡茉優 杏 麻生久美子 東山奈央 藤原啓治 矢島晶子 市村正親 |
音楽 | 富貴晴美 |
主題歌 |
milet 「THE SHOW」 「Wonderland」 |
撮影 | 田中宏侍 |
編集 | 西山茂 |
制作会社 | SIGNAL.MD |
製作会社 | 「バースデー・ワンダーランド」製作委員会 |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
公開 | 2019年4月26日 |
上映時間 | 115分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 1億6500万円[1] |
概要
本作は"誕生日"という誰にでも訪れる大切な日に異世界へと連れて行かれた少女の冒険を描くファンタジー[2][4]。
原作は累計発行部数50万部以上(2019年時点)の柏葉幸子の児童文学『地下室からのふしぎな旅』(講談社青い鳥文庫)[5]。
監督は『映画クレヨンしんちゃん』シリーズや『河童のクゥと夏休み』『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』『カラフル』など、数々のアニメ映画を手掛け、世界35以上の映画賞を受賞してきた原恵一が務めた[2][6]。
キャラクターデザイナー兼ビジュアルアーティストには、ロシア出身のイリヤ・クブシノブが起用された[7]。原はキャラクターデザイナーをどうするかを決めかねていた[注釈 1]時にたまたま書店でクブシノブの画集を見かけ、彼の絵に惹かれてオファーした[8][9]。当初はキャラクターデザインだけのつもりだったが、最終的に"向こうの世界"の風景、小道具、メカニックなど、すべてをほぼクブシノブ一人で担当してもらうことになった[8][9]。
声優は、主人公・アカネに松岡茉優、一緒に旅に出る叔母のチィに杏、アカネの母役に麻生久美子、錬金術師ヒポクラテスに市村正親と、実写の俳優陣が起用された[6]。松岡は『映画 聲の形』などでアニメの声優を経験しているが、劇場アニメの主演を務めるのは初めて[6]。監督の原とは、実写映画『はじまりのみち』以来、2度目のタッグとなる[10]。また杏は原の前作『百日紅 〜Miss HOKUSAI〜』の主演・お栄に続いての出演で、原は彼女が演じる事を想定してキャラクターを当て書きした[11]。悪役の二人には、原とはテレビアニメ『クレヨンしんちゃん』の初代声優として27年来の付き合いとなる藤原啓治と矢島晶子が起用された[12]。二人は原作品の常連で、それまでの原の映画すべてに出演するなど、絶対的な信頼を寄せられている[4][13]。
テーマソング「THE SHOW」はオーストラリアのシンガーソングライター、レンカの楽曲のカバー。イメージソング・挿入歌の「Wonderland」とともにmiletが歌唱を担当した[14]。
本作は、製作委員会の「なるべく多くの人に楽しんでもらえるエンタテインメント映画にしましょう」という要望に、監督の原が応えて制作された[8][15]。原にとって初のファンタジー作品であるが、本人は「登場人物にリアリティーのない作品が多いような気がしていて個人的にはファンタジーというものにあまり興味が持てない」という[8]。そして「キャラクターが生き生きと劇中で立っているような作品作りを目指しているので、ファンタジーの不思議な世界観や能力などにあまり頼りたくない」「ファンタジーにあまり興味のない自分がやるからこそ新鮮なファンタジーにしたかった」「世界観、登場する動物たち、人々の暮らしなど、いままでこんな世界は見たことがないと思ってもらえるような新鮮な作品にしたかった」と語っている[8]。
アヌシー国際アニメーション映画祭2019の長編コンペティション部門[注釈 2]にノミネートされた[16]。
ワーナー ブラザース ジャパンによる日本映画としては平成最後の封切作品となった。
ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
アカネは誕生日の前日、骨董屋で錬金術師ヒポクラテスと小人ピポに遭遇する。2人から「私たちの世界を救ってほしい!」と懇願されたアカネは自信の無い性格から断ろうとしたが、叔母のチィに促されるまま、異世界「幸せ色のワンダーランド」へと飛ばされてしまう。
ワンダーランドでは世界から色が失われる危機に瀕しており、アカネはその救世主に指名されたのだ。アカネたちは色を作る水を守るためにワンダーランドの街を巡っていく一方、この事件の元凶であるザン・グとドロポは命の水が湧く井戸を破壊するための計画を進めており…。
注釈
出典
- ^ 『キネマ旬報』2020年3月下旬特別号 62頁。
- ^ a b c “原恵一監督&松岡茉優が再タッグ! 「バースデー・ワンダーランド」4月26日公開”. 映画.com. (2019年1月8日) 2019年1月9日閲覧。
- ^ “松岡茉優、令和になっても「原恵一監督のアニメ作品に」! 次回は"当て書き"で”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2019年4月26日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b “藤原啓治と矢島晶子が悪役熱演、原恵一「バースデー・ワンダーランド」本編映像”. 映画ナタリー. ナターシャ (2019年4月4日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ “原恵一監督最新作『バースデー・ワンダーランド』が2019年4月26日(金)より公開! 主人公アカネ役は実力派女優・松岡茉優さんに決定”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2019年1月8日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b c “バースデー・ワンダーランド:原恵一監督の新作が4月26日公開 松岡茉優が劇場版アニメ初主演”. まんたんウェブ. MANTAN (2019年1月8日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ “松岡茉優が原恵一の新作アニメで主演、小説「地下室からのふしぎな旅」映画化”. 映画ナタリー. ナターシャ (2019年1月8日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b c d e “バースデー・ワンダーランド:「生ぬるい映画が大嫌い」な原恵一監督の新作 「想像力を刺激する作品になった」と自信”. まんたんウェブ. MANTAN (2019年5月5日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b 金須晶子 (2019年4月15日). “「バースデー・ワンダーランド」原恵一×松岡茉優×イリヤ・クブシノブ インタビュー (2)”. 映画ナタリー. ナターシャ. 2024年1月18日閲覧。
- ^ “松岡茉優、アニメ声優初主演 原恵一監督『バースデー・ワンダーランド』4.26公開”. シネマトゥデイ. (2019年1月8日) 2019年1月9日閲覧。
- ^ “原恵一監督最新作「バースデー・ワンダーランド」に市村正親、杏、麻生久美子ら声優出演!”. 映画.com. (2019年2月19日) 2019年2月19日閲覧。
- ^ “『バースデー・ワンダーランド』声優・藤原啓治さん&矢島晶子さん演じる極悪コンビの本編シーン公開! 『クレしん』とのギャップに衝撃”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2019年4月4日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ “バースデー・ワンダーランド:藤原啓治&矢島晶子の初代「クレしん」声優が極悪キャラ "激コワ"本編公開”. まんたんウェブ. MANTAN (2019年4月4日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ “ドラマ「QUEEN」主題歌で話題の新人milet、原恵一監督の劇場アニメテーマを歌う”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年2月17日). 2024年1月18日閲覧。
- ^ 奥富敏晴 (2023年9月29日). “MAPPA大塚学×P.A.WORKS堀川憲司「アリスとテレスのまぼろし工場」公開記念対談「監督・岡田麿里の創造力とアニメを作り続ける覚悟」 (1)”. 映画ナタリー. 株式会社ナターシャ. 2024年1月4日閲覧。
- ^ “原恵一「バースデー・ワンダーランド」がアヌシーに出品決定、松岡茉優ら祝福”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2019年4月16日) 2019年4月19日閲覧。
- 1 バースデー・ワンダーランドとは
- 2 バースデー・ワンダーランドの概要
- 3 登場人物
- 4 外部リンク
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